暑い夏が終わり、秋の訪れが感じられるようになってきました。酒販店や居酒屋には、ひやおろしの日本酒が並び始め、秋の味覚とともに日本酒を味わうのが楽しい季節です。 「食欲の秋」「スポーツの秋」などの言葉があるように、秋は没頭するのに良い時期。「読書の秋」を楽しみたいのなら、日本酒にまつわる本を手に取ってみるのはいかがでしょうか。 日本酒に関連する書籍は数多くありますが、そのなかから、深い学びを得られる3冊を紹介します。 酒造りの奥深さを知りたい人に!最初に紹介するのは『日本酒の科学』(著・和田美代子、監修・高橋俊成/講談社)。 タイトルのとおり、日本酒を科学的な観点から解説している1冊です。監修を担当した高橋俊成氏は菊正宗酒造に入社した後、およそ20年にわたって、生酛の研究に携わっていました。まさに、"日本酒の科学"のエキスパートです。 この本の魅力は、日本酒の製造工程を、図やデータなどを用い