月曜日、朝から雨が続いています。 最近、和歌のリズムに心をほだされて、あのようにほろほろと心地よいリズムを思いのままに口遊めたら、さぞ気持ちがよいだろうなぁと憧れは募ります。 はるかなる岩のはざまに独り居て人目思はで物思はばや 西行 いにしへをしのぶとなしにふる里の夕べの雨ににほう橘 源実朝 とても直感的で、波にゆらめくようなリズム感があって、いつの間にか消えていくなかにある移ろいだったり。 日本人の美的感覚って、常に揺らめく時のなか、付かず離れず、凡ゆるもののあわいに身を委ねて夢現つ、みたいなところにあるのかしらと思えたり。 * 小豆島に引き続き、豊島の景色。 何もない島だけど、とても好きな島。 濃く深く密生する緑はひとを寄せつけずかつての記憶を呼びさませと囁きかけてくるみたい 木に寄り添うように、見守られるようにある石の神さま。 どの神さまにもちょこんと添えられた花から、ひとと自然、ひ