ジェームズ・ハミルトンが「Treasury Supplementary Financing Program (SFP)」について書いている。ロイター等でも報じられているが、このたび、SFP(ロイターは「補完的資金調達プログラム」という訳語を当てている)が再開されることになったという。 このSFPについては、以前ハミルトンによるFRBのバランスシートの分析を紹介した際に注で軽く触れたが、より詳しくは本石町日記さんの2008/9/22エントリで解説されている。 SFPの位置付けは、一言で言うと、準備預金から資金を吸収するための代替手段、とのことである。これについて小生の理解したところを図にしてみると、以下のようになる。 通常の資金吸収の売りオペでは、下図のように、中央銀行の手持ちの国債を売って準備預金から資金を吸収する。 それに対し、SFPでは、財務省が新規に国債を発行して銀行に渡し、その代金