という論文(原題は「Taylor’s Rule versus Taylor Rules」)がテイラーブログで紹介されている。 論文の著者の一人であるヒューストン大学のDavid PapellがEconbrowserのゲストエントリでその内容を簡単に紹介しているが、簡単に言うと、本家のテイラールールと変形版のテイラールールとの歴史的なパフォーマンスを比較し、前者に軍配を上げた、というもの。具体的には、本家のテイラールールではGDPギャップの係数に0.5を用いるのに対し、変形版では同係数に1を用いるが、後者には緩和し過ぎの傾向が見られると言う。 例えば過度の金融緩和による高インフレが問題になった1970年代を見てみると、本家のテイラールールから導かれる金利が実際の金利を上回っているのに対し、変形版では実際の金利と同程度かやや下回る水準の金利が導出される。 *1 一方、グリーンスパンの経済安定の