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ブックマーク / saisenreiha.hatenablog.com (17)

  • Wikipedia用「ミュンスター再洗礼派」概説 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    Wikipedia用に、ミュンスター再洗礼派についての簡単な紹介記事を書いてみました。利用者名:Saisenreiha、利用者ID:555343 で、Wikipediaの記事「ミュンスターの反乱」に大幅加筆しました。 ミュンスター再洗礼派 ミュンスター再洗礼派(Täufer in Münster)は、1534年から35年にかけてドイツ北西部ヴェストファーレン地方の中心都市ミュンスターを統治した宗教改革急進派の一派である。 1. 活動の概要 ミュンスターの宗教改革*1 ミュンスター再洗礼派は、1532年から格化したミュンスターの宗教改革運動から派生した宗教改革急進派の一派である。 ミュンスターで宗教改革が格化したのは、1532年1月のことであった。既に1530年から、ミュンスター近郊にある聖モーリッツ教会 St. Mauritz でベルンハルト・ロートマン Bernhard Rothma

    Wikipedia用「ミュンスター再洗礼派」概説 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2011/11/29
  • 博士論文紹介「1525-1534年ミュンスター宗教改革・再洗礼派運動 〜都市社会運動の総体把握の試み〜」 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    博士論文紹介「1525-1534年ミュンスター宗教改革・再洗礼派運動 〜都市社会運動の総体把握の試み〜」 私は昨年度東北大学大学院に博士論文を提出し、博士号をいただいたのですが、この博士論文について、少し紹介させていただきたいと思います。 課題 この論文で私が扱ったのは、論文のタイトル通り、ミュンスターの宗教改革と再洗礼派運動についてです。では、この論文は、他の宗教改革や再洗礼派運動研究とどこが違うのかと言えば、この論文が、運動の全体像を把握しようとしていることになります。 1960年代以降発達した宗教改革研究では、都市共同体に注目が集まりました。共同体の宗教的、さらには世俗的な自治権を拡大することが、都市で宗教改革を進めようとした市民たちの動機だったというのです。この考え方は、後にブリックレによって農村共同体にも拡張されました。 しかし、このような研究には大きな問題がありました。それは、

    博士論文紹介「1525-1534年ミュンスター宗教改革・再洗礼派運動 〜都市社会運動の総体把握の試み〜」 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2011/10/12
  • 近世の下層民、浮浪者、女性 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    Google Books で見つけました。これは役立ちそうです。Google 凄い。 Robert Jütte, Poverty and deviance in early modern Europe Poverty and Deviance in Early Modern Europe (New Approaches to European History) 作者: Robert Juette出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 1994/03/31メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る Ulinka Rublack, The Crimes of Women in Early Modern Germany Susan Frye, Karen Robertson, Shakespeare Association of A

    近世の下層民、浮浪者、女性 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2009/07/28
  • グローバルCOEプログラム「社会階層と不平等教育研究拠点」公開講演会 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    さる2月7日土曜日に、東北大学のグローバルCOEプログラム「社会階層と不平等教育研究拠点」の開始記念式典と公開講演会があったので行ってきました。公開講演会と銘打ってあるので気軽な気持ちで行ったのですが、来場者のほとんどがフォーマルな格好をして来ており、受付で名札が渡されるなど、関係者以外が来ることを余り想定していない雰囲気だったので、少々申し訳ない気持ちになりました。 最初にCOEの趣旨説明や組織編成などが説明されていました。 最初の講演は、同志社大学の橘木俊詔先生による「格差社会の行方」でした。橘木先生は、最初に1998年の『日の経済格差』を出版した後生じた論争についてコメントをしていました。また、先生は絶対的貧困と相対的貧困を区別し、OECDの調査で算出された日の相対的貧困率15.3%は17.3%のアメリカに次いで先進国中第二位だったと述べ、絶対的貧困率が低いからと言って日貧困

    グローバルCOEプログラム「社会階層と不平等教育研究拠点」公開講演会 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2009/02/15
  • 宗派とデノミネーション - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    先週の10月3日に行われた第二回再洗礼派勉強会では、三人の報告者に報告をしていただきました。 山大丙さんは、「17世紀後半のオランダ改革派:バルタザール・ベッカー」という報告で、世界の脱魔術化・近代化と近世オランダ改革派との関係を詳細に検討されていました。 高津美和さんは、「ルッカとヴォルト・サント−サンタ・クローチェの行列−」という報告で、イタリア・トスカーナ地方の都市ルッカで行われる行列について紹介して下さいました。 早川朝子さんは、「カウフボイレンの再洗礼派−先行研究紹介−」という報告で、アウクスブルク近郊の帝国都市カウフボイレンの再洗礼派を、アウクスブルクを中心とした再洗礼派ネットワークとの関連で採り上げていました。 個人的には、非常に勉強になり、刺激になると同時に、とても楽しく、自分の研究のモチベーションが上がるような勉強会だったと感じました。 この日、用語の用法で問題となった

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    Schuld 2008/10/12
  • 移動する女性 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    前近代社会にも、移動する人々が溢れていたことは、L. フェーブルが指摘したとおりです。(参考) Peter Ketsch によれば、都市の租税記録に、独り身の女性が継続的に出てくることは稀であり、多くの女性はい扶持を探すためにその街を去ったり、未亡人の場合亡くなったりしたとのことです。 Ketsch, Peter, Frauen im Mittelalter. Bd. 1. Frauenarbeit im Mittelalter. Quellen und Materialien, Düsseldolf 1983, S. 48. 当時の都市下層民は、男女問わず、日払いや短期の雇用で賃労働を行い糊口を凌いでいたはずなので、仕事がなくなれば、余所の街に行ったのでしょう。(参考) ティル・オイレンシュピーゲルやトマス・プラッターたちが頻繁に移動をしているのを見ても、中近世社会においても、定住者だ

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    Schuld 2008/08/01
  • L. フェーブル『フランス・ルネサンスの文明』 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    フランス・ルネサンスの文明―人間と社会の基像 (1981年) (歴史学叢書) 作者: L.フェーヴル,二宮敬出版社/メーカー: 創文社発売日: 1981/05メディア: ? クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る アナール派の大物歴史家の書いたフランス・ルネサンスについてのですが、人々の生活、知、美、聖なるものの四つのテーマが扱われています。当時の人々の生活や感じ方はこんな感じだったのかということが実感できるような記述が素晴らしいです。このを読んでいると、石で作られた宮殿が冬には冷え冷えと凍てつくような寒さだったことや、同じベッドに何人もがいっしょに寝たことや、暖炉やランプの火しかない暗い部屋の様子が、ありありと想像できます。これは、記述が非常に具体的だからで、情報のディテールのもつ魅力を感じさせてくれます。 また、このでは、近世の人々が、いかにあちこちと移動して生

    L. フェーブル『フランス・ルネサンスの文明』 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2008/08/01
  • ビザンツ史研究の問題点 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    一年に一度、日歴史学を概観するための貴重な機会となっている「史学雑誌 第117編 第5号」の「2007年の歴史学界−回顧と展望−」ですが、今年はビザンツ中世史で重大な問題提起がされていました。 「回顧と展望」記事の執筆はきわめて重い仕事であるが、評者はあえてわが国のビザンツ史研究の全般的な問題点を糸口としたい。それは、研究者に社会や学会全体から要請されるべき学問的誠実さが、しばしば蔑ろにされてきたことである。明らかに剽窃や盗用に該当するような行為、欧米の著名な研究者の学説をあたかも自説であるかのように語る行為、自説に都合のよいように研究史を恣意的に改変・軽視する行為に対し、警鐘を鳴らしたり自重を求めたりする意見がこの場で表されることはほとんどなかった。こうした学問的不正が、日語で書かれた業績が欧米の学者からは一切参照されず、加えて国際的な学術交流も乏しいという、学会の特殊な構造に起因

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    Schuld 2008/07/23
  • 山岸俊男の論文とインタビュー - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    の社会的ジレンマ研究の第一人者である山岸俊男先生のサイトで、過去に発表された論文がpdfファイルでダウンロードできます。 審査付き論文 紀要論文 また、「日刊イトイ新聞」で、長文のインタビューがありました。 信頼の時代を語る。山岸俊男さんの研究を学ぼう。 たぶん、集団を作って、 その中だけで生きていくのは、 すごく簡単な生き方なんですよね。 西洋が、なぜそういうやり方をしないで 集団の境界を弱めて、効率をよくしようとするか? ・・・そこに興味があるんです。 その原因としては、基的には 商業的な考え方から、来ると思います。 集団の中にある限界を定めて、 その中で人々を支配する人にとっては、 集団主義はむしろ都合のいいシステムなのですが、 そうやって集団の境界を定めてしまうやり方は、 商業にとっては、完全に「敵」になりますから。 「第3回 人類史上、99.9%が集団主義の社会だった・・・

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  • 伊勢田哲治氏の諸論文 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    伊勢田哲治氏のサイトでは、これまで公表されたかなりの論文を読むことが出来ます。個人的に関心があるのは、以下の諸論文です。 「ベイズ主義の社会化はいかにあるべきか - リーバイのモデルの検討を通して -」 「認識論における非個人主義的内在主義」 「確率割り当ての不確定性とE-admissibility」 「戦争倫理学における功利主義的思考 - 現代功利主義からの議論の検討 -」

    伊勢田哲治氏の諸論文 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
  • ALDIとKaiserどっちで働きたい? - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    ドイツに行って思ったのは、店員や事務員が余り感情労働をやっていないことです。日と比べると全般的に無愛想で、仕事も大雑把でいいかげんで、日のサービスに慣れていると、何て酷いと思うようなことも良くあります。 そして分かったのは、別に店員や事務員の愛想が悪かろうが、仕事がいいかげんだろうが社会は回るし、たいした問題はないということです。日のサービスは消費者にとっては素晴らしいかもしれませんが、あんなにサービス水準が高くなくてもそんなに困りません。 これは逆に言えば、日では不必要な過剰サービスのために労働者が余計な仕事を押しつけられているとも言えるわけです。私は安い時給で、声色を作り、作り笑顔を浮かべて必死に感情労働をするバイトの店員を見る度に、日で働くのは大変だと思うわけです。何故そういうことを日常的に感じるようになったかというと、ドイツのスーパーの労働条件の違いを毎日見ていたからだろ

    ALDIとKaiserどっちで働きたい? - ミュンスター再洗礼派研究日誌
  • バーバラ・エーレンライク『ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実』 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    バーバラ・エーレンライク、曽田和子訳『ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実』東洋経済新報社、2006年 を読みました。以下は、このに関する私的なメモです。 先ず、全体的な感想としては、アメリカ貧困層の生活は想像以上に酷いと言うことでした。低賃金であるため働いているのに困窮するというのは日も同じですが、アメリカでは日よりも仕事を見つけるのも採用されるのも大変だし、企業の労働管理が厳しいので仕事もきつく、住宅条件が悪いために、ワーキングプアを取り巻く状況はより一層厳しいようです。 仕事を見つけるのが大変 フロリダ州キーウェストでは20社に願書を出してどこからも連絡が来なかった。p. 25 職に就くために尿検査と性格検査を受けなければならない 大企業の81%が採用前の薬物検査を義務づけている。p. 25. 検査をしても欠勤や事故や労働移動は減らず、逆に生産性が低下していた。

    バーバラ・エーレンライク『ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実』 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2007/12/20
  • 双曲割引は進化論的にどう説明されるか - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    id:Shorebirdさんのブログで、エインズリーの『誘惑される意志』についての日記が上がっていました。その中で、双曲割引がどのように進化論的に説明できるかの仮説が書かれていました。 ありそうなのは,個人の効用の評価関数が不安定だということだ.今欲しいものは明日には欲しくないかもしれない.2年後ならなおさらだ.この評価期待値の低減率が時間に対して一定でなく,ある条件が満たされているうちは小さく,何らかの事情が生じて必要でなくなると急に大きくなるのであれば双曲割引の方が合理的だろう. もうひとつ考えられるのは,将来に入手が確実だということは動物でもヒトの農業以前の環境でもあまりなかったであろうということだ.入手確率は一定割合で逓減するのではなく(それなら指数的に割り引くべき)ある条件の満たされているうちは低減率が低く,どこかで(嵐があったり,別の誰かにべられたりして)急に入手確率が低くな

    双曲割引は進化論的にどう説明されるか - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2007/12/11
  • OECD諸国におけるホームレス政策に関する研究 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    OECD諸国におけるホームレスの定義及びモニタリングに関する調査 OECD諸国におけるホームレス政策に関する研究(その1) ANALYSIS OF THE DEFINITION OF HOMELESS PEOPLE AND FRAMEWORK FOR MONITORING HOMELESSNESS Study on homeless policies in OECD countries (No.1) 長谷川 貴彦 英米両国におけるホームレス政策の再構築の方向性に関する考察 OECD諸国におけるホームレス政策に関する研究 (その2) ANALYSIS OF THE WAY HOMELESS POLICIES ARE RESTRUCTURED IN THE USA AND UK 長谷川 貴彦

    OECD諸国におけるホームレス政策に関する研究 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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    Schuld 2007/12/11
  • フランスやドイツの過労自殺 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    「南ドイツ新聞」のサイトを見ていたら、ドイツの過労自殺についての記事がありました。「Überlastung im Job. "Die Arbeit hat ihn umgebracht" (過労。「仕事が彼を殺したんだ!」)」 この記事によれば、フランスで連鎖的な過労自殺が起こり社会を揺るがしたが、ドイツでもこの問題は人事ではないそうです。ドイツでは、過労自殺の問題はタブーのようで、実態も把握されていないと言うことです。しかし、過重労働のためにうつ病などの病気になる人は激増しているそうです。 日でも、失業者や非正規労働者が激増する一方、正社員の仕事の負担が激増しており、精神的プレッシャーや過労のためうつ病になったり、自殺する人は増えております。特に働き盛りの30代のうつ病が増大していることは、NHKでも特番が作られるなど、社会的問題として認知されてきていると思います。程度には大きな差があ

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  • アメリカファンダメンタリズムと「包囲された伝統」 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    私が、ドーキンスの『The God Delusion』で良く分からないと思ったのは、ドーキンスの宗教に対する強い危機感です。宗教の力がまだ強固な、世俗化がそれほど進んでいない国ならともかく、現在の日やヨーロッパ諸国で宗教が社会を揺るがすような危険性を持つかと言えば、全く持たないでしょう。ドイツなどは、政権与党のCDU/CSU がキリスト教系の政党ですし、社会に害を与えるどころか、むしろ社会を支える側に立っているわけです。イスラム原理主義との文明の衝突も、日では全く、ヨーロッパでもそれほど差し迫った問題でもないでしょう。そのため、ドーキンスの危機感は、余りに特殊アメリカ的過ぎて、日人やヨーロッパ人には理解しがたいところがあるのではないかと思います。 果たしてドーキンスがあれほどの危機感を抱かねばならなくなったアメリカの状況というのは、いかなるものかを知るためには、ファンダメンタリズムの

    アメリカファンダメンタリズムと「包囲された伝統」 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
  • 孤独と貧困 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

    先日見たドイツ映画『Sommer vorm Balkon』は、下層に生きる都市民の孤独を描いた映画でしたが、実は、歴史的に見ても、貧困と孤独は密接な関わりがあります。 私は下層民研究の専門家ではなく、中世末から近世までのドイツの都市についてわずかばかりの知識を持っているだけですので、全体的な記述は眉に唾を付けて読んでいただければと思いますが、当時の都市の貧民の代表は、独身者、特に独身女性だったということは確実に言えます。 これは何を意味しているかというと、当時は社会の正式なメンバーとして認められる基的条件に結婚することがありました。しかし、結婚は通常、ある程度の経済的条件が揃ってから行われました。逆に言えば、経済的基盤がない人間は、なかなか結婚が出来なかったと言うことです。 たとえば、近世において、早婚なのは貴族や上層市民の子弟、晩婚なのは下層民の子弟でした。そのため、親方になれない職人

    孤独と貧困 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
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