Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 独ボン大学の研究チームが開発した「Computational Parquetry」は、顔や動物などをかたどった精密な寄木細工によるモザイク画を作るシステムだ。再現したい画像を基に1枚の木版から必要な色と形のパーツを効率的に切り抜き、人間がそれをパズルピースのように並べることで1枚の寄せ木細工を完成させる。 寄木細工は、さまざまな種類の木材を組み合わせて、それぞれが持つ色や木目を生かしながら模様を描く木工技術。古くは200年前からあり、日本の伝統工芸品としても知られる。 今回は、1枚の木板と画像を基に木材のカットパターンを生み出す技術を提案した。 用意する木板は、標準的な単板(厚さ0.6~0
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