山形県出身の和歌山大学・澤村美幸准教授は、方言学の専門家です。毎年、授業で学生たちに聴かせる山形方言の楽曲があります。教材としても使っているこの楽曲は、山形方言だけで歌われるラップで、他の地域の人には、山形方言の特色と聴き取りにくさが、感覚的に理解できるといいます。日本語にある地域性や消滅の危機にある方言の保存を訴える澤村さんが、方言ラップを共通語に「翻訳」しながら、山形方言について解説します。
山形県出身の和歌山大学・澤村美幸准教授は、方言学の専門家です。毎年、授業で学生たちに聴かせる山形方言の楽曲があります。教材としても使っているこの楽曲は、山形方言だけで歌われるラップで、他の地域の人には、山形方言の特色と聴き取りにくさが、感覚的に理解できるといいます。日本語にある地域性や消滅の危機にある方言の保存を訴える澤村さんが、方言ラップを共通語に「翻訳」しながら、山形方言について解説します。
※ 本論は12月9日に開催されたゲンロンカフェのトークイベント「伊藤剛×斎藤環×さやわか 『鬼滅の刃』と少年マンガの新情勢」で述べたいくつかの論点の備忘録として書かれた。ネタバレについては一切配慮をしていないので、原作未読・アニメ未見の方には注意を促しておく。 「鬼滅の刃」のわかりやすさ 「鬼滅の刃」(以下「鬼滅」)が空前のブームを巻き起こしている。アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は公開三日目にして興行収入48億円という空前の記録を樹立し、12月12日までの興行収入が299億2千万円、観客動員数が2152万人に達した。国内興収記録歴代1位の「千と千尋の神隠し」を抜くのももはや時間の問題であろう。原作漫画はさきごろ最終巻となる23巻が発売されて全巻の売り上げが1億2000万部を越え、11月30日発表の「オリコン年間コミックランキング 2020 単巻別」では、史上初の「1位~22位独占」
今回は前回予告したJohn Tomasiを紹介しようと思います。この人は、"Free Market Fairness"という本で”Bleeding-heart-libertarian”(慈愛リバタリアン)という思想を生み出し、新古典的自由主義(Neoclassical liberalism)を誕生させました。英米圏の政治哲学ではかなりの影響が発揮しており、例えば、前回紹介したブレナンの論文でも関連するものでは必ずこの本を引用していますし、『擁護できないものを擁護する』のウォルター・ブロックは、トマーシを「地球上で最も権威のある高等教育機関の1つであるbrown大学にいる、素晴らしい哲学者」とべた褒めしています(そのあときっちり批判もしていましたが)。もちろん、左翼リベラル側からも多数の激しい反論がなされています。そんなわけで、トマーシは、現在の古典的自由主義を語る上では絶対に欠かすことがで
自分の研究の都合で色々海外のリバタリアニズム研究を調べていたのですが、英米のリバタリアニズム研究がシンプルにレベル高いことを最近発見しました。ということで私自身の備忘録も兼ねて、海外のリバタリアニズム研究で重要な研究者とその文献を紹介していきます。今回はブレナンの文献を四つ紹介します。以下、名前や論文名に下線でリンクをつけてます。 Jason Brennan(ジェイソン・ブレナン) ブレナンは、現在ジョージタウン大学に所属しており、現在のリバタリアニズム研究を牽引していると言っていい人です。Matt Zwolinski、John Tomasi、David Schmidtzと同じアリゾナ大学の出身です。ちなみにこの人たちは”Bleeding-heart-libertarian”や”Neoclassical liberalism”と呼ばれる人たちですが、アリゾナ大学出身者が多いことから、「アリ
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。 0 はじめに前から紹介している音声読み上げ機能(Text to Speech、TTS)ですが、さらに進化し続けています。 無料でアクセスできる本を ①TTSと②WaveNetを利用し、オーディオブックとして提供しているケースも増えています。読み上げの精度もたんたん人間に近づいている感じです。個人的な感想では、Gulliver's Travelsは言われないと分からないレベル。 今回の note では、Google Playでダウンロードできる本を何冊が紹介させていただきます。 1 フィクションThe Legend of Sleepy Hollow Dracula Gulliver’s Travels The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde Frankenstein The War
Honda独自のAI音声認識システムで聴覚障がいのある従業員と職場メンバーのコミュニケーションをサポート~Hondaの研究開発の信念「技術は人のためにある」を具現化、多様な人材が活躍できる環境整備へ/2020年9月より本格稼働~ 本田技研工業株式会社(本社:港区、代表取締役社長:八郷隆弘、以下Honda)は、Hondaの先端科学技術の研究を担う、株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン※1(以下HRI-JP)が開発した、聴覚障がい者と健聴者の双方向コミュニケーションをサポートするシステム「ホンダ・コミュニケーション・アシスタンス・システム(以下Honda CAシステム)」の社内利用を2020年9月から本格的に開始しました。※Honda CAシステムの開発について URL:https://www.honda.co.jp/stories/003 Honda CAシステムを使って打
「男性もメイクは当たり前!」「男性も美容感度が高まっている!」。そんな雰囲気を感じはするけれど、本当に社会はそうなっているのでしょうか? 「メイクがしたい!」と思いたち、いろいろなアイテムに手を出し始め、美容初心者ならではの失敗をしつつ、あることに気がつきます。筆者の孤軍奮闘から見えてきたことは? 【執筆したのは……】 鎌塚亮 1984年生まれ。会社員。ある日「そういえば、自分はラクに生きたいだけだった」と気づき、セルフケアについて調べ始める。メンズメイク初心者。 Twitter: @ryokmtk note: 週末セルフケア入門 クレンジングの存在から知らない ゼロからスキンケアを始めて、半年程やってみた経験をまとめてみようと思います。知識も経験も不足したまま、体当たりで色んな失敗をしました。このまとめが、これからスキンケアを始める人の参考になれば本望です。 たとえば、私はしばらく「クレ
年末に動画配信サービスを視聴する人も多いのでは?2020年話題になった日本のドラマを、ミクロにマクロにじっくり分析。全7回の連載でお届けします。新しい動きにも注目して。#日本ドラマの気になるTOPICS研究 みんなやっぱりキュンキュンを求めてる! 恋愛モノはどこまでいくのか 『逃げ恥』のヒットにより、恋愛ドラマがもたらす切なさやときめきのニーズが上昇。そんな中、18年に『大恋愛』、19年に『凪のお暇』が放送され、その視線がますます熱くなった。 「『大恋愛』は直球勝負の作品でしたが、戸田恵梨香とムロツヨシというまさかの組み合わせが、美男美女でなくても恋愛ストーリーは成立し、かつヒットすることを見事に証明しました」 そして今年、『恋はつづくよどこまでも』がスタート。『天皇の料理番』(15)などで評価の高い佐藤健の演技が話題だ。 「不意打ちのキスなど、畳みかける“ときめきシーン”で全女子を圧倒。
幼い頃、母は私に月300冊もの絵本を読み聞かせてくれていた。1日10冊、となると図書館で絵本を選んでくるだけでも一苦労だったはずだ。ある時、珍しく仕事から早く帰ってきた父に、母に代わって絵本を読んでもらおうとしたことがあった。飲食店の店主だった父は、仕入れから店頭での調理に至るまで、忙しい日々を過ごしていた。この日もきっと疲れていただろう。それでも嫌な顔ひとつせず、私を膝に乗せてくれた。ところが、なぜか父はすらすらと絵本が読めない。簡単に読めるような大きなひらがなのページでさえ、何度もつかえる。「もういい!」私はしびれを切らして、父の膝から立ち上がった。そして思わずこう、言ってしまった。「お父さん、日本人じゃないみたい!」。父は少し困った顔をして、静かにただ、笑っていた。あの時の私はまだ、その言葉がどれほど残酷な響きであるかを知らなかった。 『国籍と「遺書」、兄への手紙』でも書いた通り、父
未来ビジョン研究センター「データガバナンス研究ユニット」は2020年5月に発足いたしました。その主要テーマとしては、大学や政府、企業のおけるメディカル、ヘルスケアデータ、パーソナルデータをはじめとするデータガバナンスのあり方について研究するユニットとして、まずコロナ感染症の対策に必要なデータアクセスが円滑に行われていない問題を認識し、この課題についての検討に着手しました。 発足後間もない5月から7月にかけて、総長以下データ利活用とガバナンスを専門とされる学内研究者および政府関係者および産業界を交えて全4回の意見交換会を行いました。その議論の過程で、必要なデータに対するアクセスに生じる障害には、制度的な問題をはじめ、組織の懸念につながる多くの課題があることが明らかになりました。またその対象としては、政府、企業、自治体と大学自身にも同様の問題が発生していることが明らかとなりました。 本提言は意
戦前の日本が「間違っていた」とするのは思考停止である 1941年12月8日(日本時間)、ハワイ、オアフ島の真珠湾に停泊するアメリカ太平洋艦隊に、350機の日本海軍の攻撃機が奇襲を仕掛けた。真珠湾奇襲である。 多くの日本人は、真珠湾奇襲に由来する太平洋戦争あるいはそれに至る戦前の日本政治外交が道徳的に「間違っていた」と教えられる。しかし単に何かが悪かったと感情的に論じるのは思考停止に他ならない。そうではなく、我々はなぜ、いかにして当該事象が起きたのかを客観・中立的そして理性的に考察する必要がある。 そこで本稿では「進化政治学(evolutionary political science)」に依拠して考察を行う。日本で進化政治学をめぐる包括的なテキストは、拙著『進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版、2020年)が唯一だが、本稿で用いるのはその中で
フランス軍が身体能力を増強した「拡張兵士」の開発を許可する方針をあきらかにした/Regis Duvignau/Reuters/Alamy (CNN) フランス軍が軍の倫理委員会の報告を受け、身体能力を増強した「拡張兵士」の開発を許可する方針を打ち出した。 8日に公表された報告書では、医療措置や義肢、装置の埋め込みなどによる体力、認知力、知覚力、精神力の増強について検討。これによって兵士が兵器システムと交信して所在場所を突き止めたり、同僚の兵士と連絡を取ったりできるとした。 ほかにも考えられる介入措置として、苦痛やストレス、疲労を防ぐための医療措置や、兵士が捕虜にされた場合に精神力を高める薬物にも言及している。 フランスは、困難な戦略的状況の中で軍の運用上の優位性を保ちながら、軍をつかさどる規定や人道法、社会の基本的価値観を尊重する必要があると同委員会は指摘。従って、兵士が武力の行使を抑制で
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