落日の「参院のドン」 離党続出 自分もどうなることやら 自民党の松田岩夫元科学技術担当相の離党届提出により、野党転落後、自民党現職議員の離党は参院ばかり5人に上り、このうち額賀派が松田氏を含め3人を占めた。与党時代、同派の数の力を背景に歴代政権ににらみを効かせ「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄前参院議員会長(75)の威光の陰りは隠せない。 松田氏が1日午前、青木氏に電話で「大変お世話になりました」と伝えると、青木氏は「よく分かった」と離党を容認せざるを得なかった。 この後の記者会見で、松田氏は自らの政界引退を表明。元秘書が岐阜選挙区の地盤を引き継ぐ形で民主党から出馬することが決まっており、この秘書の選挙戦を支援すると明言した。民主党による切り崩しを事実上許した格好だ。 松田氏の離脱により、青木氏の影響下にあるとされる額賀派参院議員は計20人と自民党参院勢力の約4分の1に減った。加えて富