例年1月末からは、株式市場では3月末の期末配当・優待の権利確保をにらんだ買いが目立ってくる。加えて1~2月は小売業界の第3四半期決算が集中するシーズンでもある。個人株主比率の高い内需株は今後1~2カ月間、活発な売買が期待できそうだ。優待目当てでなくても、人気優待株の権利日前は株価が値上がりする傾向が見られる。 とりわけ優待で自社運営店舗の食事券が付いてくる外食企業の株式は、個人投資家の人気が高い。目立つのは牛丼チェーン店だ。野村IRが毎年実施している「株式優待人気ランキング」の最新版には、上位10社中「吉野家」を運営する吉野家ホールディングス、「すき家」を運営するゼンショーと、牛丼関連2社がランクインしている。 投資家の支持が高いことに加え、株価も堅調な動きだ。下のグラフは、2011年年初からの牛丼チェーン店を運営する主な3社(ゼンショー、吉野家ホールディングス、松屋フーズ)の株価の動きを