新潟県の泉田裕彦知事は12日、県庁で臨時記者会見を開き、国から北陸新幹線の建設負担金について約220億円の増額が求められたことを明らかにした上で、「地方に事後的に請求書が回ってくるのはおかしい」と反発した。十分な説明が得られるまで負担に応じないとしている。 また、泉田知事は同日、建設事業を担う「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市中区)に増額の根拠を示すよう求めた要望書を提出。会見では、上乗せの根拠について「材料費の高騰もあるが、落札率の低下もある。(同機構は)ちゃんと正しく発注したのか」と不信感を示した。09年度当初予算案に増額分を盛り込むことは「難しい」と述べた。 2014年に開通予定の北陸新幹線(長野-金沢間)は、総建設費約1兆5700億円のうち、3分の1を新潟など沿線4県が請け負うことになっている。しかし、同県によると、1月に国土交通省や同機構から「建設物価の上昇や地質不良のた