こおなご(小女子)とは、「いかなご」のこと。体が小さく女の子のように可愛いことから、このように呼ぶようになったといわれている。春を告げる魚、こおなごは、4月下旬~6月上旬が漁期で、福井県では「吉崎小女子」が知られている。鮮度が命のこおなごは、時間がたつと表面が崩れるほど繊細な魚。そのため水揚げしすぐに砂や海藻などの不純物を取り除くために、表面が崩れないようにていねいに真水で洗い塩ゆでされる。ゆで上がったものは風に当てながら春の日差しで約15分~20分程天日干しにして出荷。酢醤油や辛みのある大根おろしで食べるのが格別で、ごはんにもよく合う。春先になると家庭の食卓にこの釜揚げされたこおなごが並び、春を告げる一品として親しまれている。その他、甘辛く煮た〝くぎ煮〟は年間通して食べられる。 あわら市の波松地区では、こおなごを糠で漬け込んだ「こおなご味噌」が名産として知られている。春に捕れたこおなごを
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