謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 作者: 高野秀行出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るなんと高野秀行さんの新刊のテーマは「納豆」である。 なんと、と書いたがこれまで高野秀行さんは何冊も食関係の本を書いてきているのであって、そこに驚いたわけではない。「納豆に一冊費やせるほどの何かがあるのか?」という驚きだったわけだけれども、たしかに読んでみると一冊でも書ききれていないほど納豆には掘るべき場所が存在する。起源はよくわからないから探究の楽しみがあるし、ミャンマーに中国、韓国からブータンと様々な国で作られている納豆は何がどうちがうのか、味などはどうなのか、料理への用いられ方などなど。 その上アジアの納豆事情は先入観をぶち壊していくようなおもしろさがある。納豆といえば「日本独自の食べ物」という印象、「我らは納豆