福岡市は動物管理行政を見直すため、犬猫について今後10カ年で実行する約100の施策を盛り込んだ「市動物愛護管理推進実施計画」案をまとめた。計画を進めることで、市内の年間3000匹を超える犬猫の殺処分を半減させる意向だ。市によると、政令市が独自に犬猫に対する中長期計画を策定するのは異例だという。 福岡県で殺処分された犬と猫は2005年度、06年度で約1万8000匹と全国最多。福岡市でも毎年、3000匹以上の犬猫を殺処分している。加えて住民が野良猫にエサをやり地域でトラブルになったり、狂犬病の予防接種の実施率も低下したりするなど、市の動物管理行政には課題が多いという。 こうした状況を改善するため、市生活衛生課は昨春から「地域の問題や実情にあった中長期ビジョンが必要」と、計画作りに着手。有識者や獣医師、動物愛護団体の意見も参考に計画案をまとめた。現在、計画案への市民の意見を募集しており、寄せられ