切っ掛けは此の日記の栞に書かれていた『蒲団』という古臭い漢字。私は何故彼が『布団』ではなく『蒲団』と書いたのかと気になり、些細な好奇心からラリーペイジとサーゲイブリンが設けた長方形の小窓に『蒲団』を投下したのでありました。直ぐ様、小窓の下には、田山花袋の『蒲団』の文字が映り、読み進めると、其れは[中年の作家竹中が美貌の弟子芳子に寄せる恋と嫉妬の思いを赤裸々に描いた小説]との事であったので、栞をされた自身が書いた中年上司に寄せた恋と嫉妬の妄想話が蒲団と重なったものですから、若しや相関しているのかしら。だとしたら凄い!と、わたくしの胸は躍り堪らなくなり蒲団と書いた男に、「そのような理由があって蒲団と書いたのですか」と電子手紙を認めました。が、其の返事には、「たまたまです。蒲団は既読ですが相関はしていませんし近親相姦もしてませんが、年下の彼女におにいちゃんと呼ばれていたことがあります。」と想定外