2010年06月05日 なぜ意味の薄い最終テストをしたのか by 藤江直人 テレビ画面の右上には「仮想カメルーン戦」のテロップが終始登場していた。 コートジボワールが同じアフリカ大陸の国だから。こうした単純な図式が浮かんでくるが、この試合を10日後に迫ったカメルーンとの1次リーグ初戦のシミュレーションの場としたいのならば、何をおいてもやるべきことがあったはずだ。 スイスとの時差が7時間。つまり、現地では正午すぎにキックオフされた試合だ。W杯本番を考えればありえない時間設定。なぜカメルーン戦と同じ午後4時の開始にできなかったのか。 開始当時の気温は23度。ピッチレベルはもっと暑かったはずだ。季節が真逆、つまり冬となる南半球においてはありえない気象条件と言わざるを得ない。 これでは本番直前の選手たちのコンディションに与える悪影響が懸念される。実際、試合中に頻繁に給水に走る選手の姿が、日本、コー