■ 学生時代、第二次世界大戦中の英国の諜報作戦「ダブル・クロス」について書いたものを読んだことがある。 「ダブル・クロス」とは、要するに、英国が欧州大陸に張った「二重スパイ網」のことである。 「ドイツのスパイ」のふりをして偽の「重要情報」を流したり、ドイツの「スパイ網情報」を英国に持っていく役割を担っていた。 これは、原著がオックスフォード大学出版会から出ていた。 「情報」、「諜報」と呼ばれるものに対する英国の感覚を知ることができた。 菅直人や仙谷由人の対中「過剰配慮」がとまらない。 だが、雪斎は、菅はともかくとして、仙谷は日中離間を喜ぶ勢力の「二重スパイ」のごとき役割を果たしているのではないかと思えてきた。彼は、「尖閣ビデオ」の扱いを初めとして、対中「過剰配慮」を続けてきたわけであるけれども、そのことごとくが日本国内の対中感情を冷却させ、日中離間に手を貸している。どのような試験でも、真面