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ブックマーク / econ101.jp (10)

  • ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)

    通説では,1990年にかの不動産バブルがはじけてから日は「失われた○十年」に苦しんできたという話になっている.実のところ,一人あたり GDP を見ると,他の豊かな国々にくらべて日の実績が見劣りしはじめた起点は1990年ではなく1997年に思える.97年といえば,アジア金融危機のあった頃だ. この「失われた○十年」論に対して典型的に向けられる反論では,こう語られる――日が停滞しているように見えるのは,大半が人口の高齢化によるものであって,実際の生産性で見ると日は2000年頃から問題なくやっている.新しく出た Fernandez-Villaverde, Ventura, & Yao の論文は,こう主張している: 多くの先進諸国では,この数十年で,高齢化にともなって,一人あたり GDP成長と労働年齢の成人一人あたり GDP 成長のちがいは大きくなってきている.日のように一人あたり GD

    ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)
    T-norf
    T-norf 2023/11/28
    これ非熟練女性と65歳以上の労働参加で、労働年齢人口のマイナスを補ったというだけの話よね。結果、安く雇えて労働分配率が落ち賃金総量が伸びず、消費増税・社会保険料増もあり、需要不足が生産性押さえたと思う
  • ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)

    By 稲ノ歯鯨 – Own work, CC BY-SA 4.0 2020年代は1990年代とはちがう BBC の東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズが書いた,日についてのエッセイが広く話題になってる〔日語版〕.ぼくも読んでみたけれど,ひどくいらいらしてしまった.このベテランジャーナリストは――2012年から日に暮らして働いたすえに――日の印象をまとめている.彼によれば,日は停滞して硬直した国で,「ここに来て10年経って,日のありようにもなじみ,次の点を受け入れるにいたった.日は,変化しそうにない.」 でも,日に暮らしたことがあって,2011年以降も年に1ヶ月間ほどここに来て過ごすのを繰り返してる人物として,そして,日経済についてかなりの分量を書いてきた人物として言わせてもらえば,日はまちがいなく様変わりしてる.すごく目につきやすくて重要なところがあれこれ

    ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)
    T-norf
    T-norf 2023/02/02
    人口動態で生産年齢人口が漸減してる中で現状維持してたのは、「生産年齢人口1人あたり」では頑張ってたのよね。んでも老人支配、個人的にはそうじゃない企業で働いてるけど、社会全体では超絶その通りよね
  • ノア・スミス「輸入は GDP から差し引かれないよ」(2022年4月29日)

    [Noah Smith, “Imports do not subtract from GDP,” Noahpinion, April 29, 2022] 経済ジャーナリズムでいちばんありがちなまちがい 今朝,『ニューヨークタイムズ』を読んでたら,こんな話が目にとまった――2022年の第1四半期にアメリカの GDP が減少したのは,輸入が増えたせいなんだって: 他方で,ますます膨れ上がった貿易赤字によって,第1四半期に GDP 成長が3パーセントポイント以上も下がった.国外で生産されているので,輸入は国内総生産 (GDP) から差し引かれる.そして,アメリカの消費者たちが支出をしつづけるなか,この数ヶ月で,輸入は急増している.だが,GDP に加算される輸出は伸び悩んでいる.ひとつには,海外での経済成長が低調なためだ.(太字強調はノア・スミスによるもの) 太字にした箇所は,正しくない.というか

    ノア・スミス「輸入は GDP から差し引かれないよ」(2022年4月29日)
    T-norf
    T-norf 2022/05/02
    四半期変動とかの短い時間軸で見れば、「(一時的な)輸入増でGDPが下がる」ことはあると思うし、素材を例示するのは詭弁的で、完成品を国産化すればGDPは上がる面もあると思う。ただまあ間違ってる人もいるよね
  • ピーター・ターチン「起業家は非合理的なのか?(結論:その通り――標準的な経済理論によれば)」2018年7月22日

    ピーター・ターチン「起業家は非合理的なのか?(結論:その通り――標準的な経済理論によれば)」2018年7月22日 Are Entrepreneurs Irrational? (According to Standard Economic Theory) July 22, 2018 by Peter Turchin 私にとってヴィクター・ウォンとグレッグ・ホロウィットの「熱帯雨林:次のシリコン・バレーを作り上げるための秘密」 [1]The Rainforest: The Secret to Building the Next Silicon Valley で最も目から鱗だったのは、自身でイノベーション企業を立ち上げるのが徹底して非合理的な決断であるという認識だ [2]ピーター・ターチン「資主義は協調を破壊するのか?」参照 。投資することになる努力(及びしばしば自身の資金)の量と、極めて低い

    ピーター・ターチン「起業家は非合理的なのか?(結論:その通り――標準的な経済理論によれば)」2018年7月22日
    T-norf
    T-norf 2021/04/02
    合理的行為者のようには行動しない人々とか、ケインズもアニマルスピリッツとか言ってたけど、ひどいなw まあ、私自身も起業家じゃないので、思っていることは一緒かもだけどね。
  • ラルス・クリステンセン 「キューバ危機の痕跡はどこ? ~キューバ危機時の米国株式市場の反応は何を物語っているか?~」(2014年4月17日)

    ラルス・クリステンセン 「キューバ危機の痕跡はどこ? ~キューバ危機時の米国株式市場の反応は何を物語っているか?~」(2014年4月17日) ●Lars Christensen, “The Cuban missile crisis never happened (or at least the stock markets didn’t care)”(The Market Monetarist, April 17, 2014) 歴史書を紐解くと、冷戦時代の最中に起こった最も戦慄的な出来事の一つとして「キューバ危機」(キューバミサイル危機)が挙げられているのがよく目に付く。キューバ危機、それは全世界が核ハルマゲドン(核戦争という名の最終戦争)の瀬戸際に立たされた瞬間。歴史書ではそのように語られている。 しかしながら、歴史書は間違っているかもしれない。少なくとも当時の米国の株式市場の反応に照らす

    ラルス・クリステンセン 「キューバ危機の痕跡はどこ? ~キューバ危機時の米国株式市場の反応は何を物語っているか?~」(2014年4月17日)
    T-norf
    T-norf 2018/02/22
    オリンピック後に朝鮮半島危機が起きたとして、株価への影響を、歴史から読み解きたいんだけど、んまあ複雑だわ。ある程度は織り込んでるだろうし、トランプって不確実性もあるし。
  • アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101

    [Alex Tabarrok, “The Gender Gap in STEM is NOT What You Think,” Marginal Revolution, September 12, 2017] NBER の新しい論文 (pdf) で David Card と Abigail Payne が STEM〔科学・技術・工学・数学〕の男女差についておどろきの新しい説明を提示している.通説だと,そうした男女差は女性に関わることであり,いろんな力がはたらいて――〔全般的な〕差別,性差別,適性,選択…お好みの要因をどうぞ――女性が STEM 分野で勉強しにくくなっているのだと考える.Card と Payne が言うには,男女差のかなりの部分は男性たちと彼らの問題に関わるものだ.少なくとも,彼らが出している研究結果をぼくはそう解釈してるけど,どうも著者たちはじぶんたちが出した研究結果がどう

    アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101
    T-norf
    T-norf 2017/09/15
    女性の方が圧倒的に若い頃から真面目に勉強する率が高い、っていうイメージがある。自分もそうだけど男性は、理系だと研究室配属の頃、文系だと会社に入って2年ぐらいして、ようやく勤勉になる人が多くない?
  • アレックス・タバロック「AIが戦闘機パイロットに勝利:AIの報酬ハッキング問題を考える」

    [Alex Tabarrok, “AI Downs Fighter Pilot,” Marginal Revolution, June 30, 2016] 『ポピュラー・サイエンス』記事から引用: シンシナティ大学の博士課程院生が開発したAIパイロットは,他のAIたちを打ち負かせるにとどまらず,数十年の経験を有する職の戦闘機パイロットすら撃破できることを見せつけた.一連の空戦シミュレーションで,この AI は退役したアメリカ空軍大佐ジーン「ジノー」リーの攻撃を見事かわしきり,全対戦で彼を撃墜してみせた.声明で,リーは AI を評してこう述べている――「これまで自分が見たなかで,もっとも攻撃的で反応迅速で力強く,そして信頼できる AI だ」 この記事でいちばん大事な部分はどこだろう? AI職戦闘機パイロットを負かしたってところ? それとも,AI を開発したのが院生だってところ? この

    アレックス・タバロック「AIが戦闘機パイロットに勝利:AIの報酬ハッキング問題を考える」
    T-norf
    T-norf 2016/07/04
    テスラの車もそうだけど、AIが操る「パワー」が増えると、想定外は許されないよね。ついこないだまで、SFの中だけの話だったのにね。
  • ポール・クルーグマン「格差と不況からの回復力のつながり」

    Paul Krugman, “The Inequality Connection,” Krugman & Co., November 28, 2014. [“Inequality and Crises: Scandinavian Skepticism,” November 21, 2014; “The Wisdom of Peter Schiff,” November 22, 2014] 格差と不況からの回復力のつながり by ポール・クルーグマン Jonathan Nackstrand/The New York Times Syndicate 12月はじめに,コロンビア大学で開かれる格差とその帰結に関するカンファレンスでぼくも話す予定になってる.そこでぜひ取り上げなくちゃいけない問題のひとつは,「格差の拡大によって国々は金融危機に対して弱くなるのか,そうした危機からの回復がいっそう困難に

    ポール・クルーグマン「格差と不況からの回復力のつながり」
    T-norf
    T-norf 2014/12/01
    条件次第で微妙な気がするよね。高所得者を増税して、低所得者に回すと消費が増えるか減るか。特に日本の低所得者は高齢者にも多く、金持ちも高齢者が多い → やっぱ実質金利マイナスからのインフレ税が有効じゃない
  • 不吉な統計:左利きは早死?

    Alex Tabarrok, “Sinister Statistics: Do Left Handed People Die Young?”, Marginal Revolution, September 12, 2013 1991年、Halpern & Corenはニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)に右利きに比べ左利きの人の寿命がかなり短いようだ、という有名な論文を発表した。Hlpern & Corenは南カリフォルニアの987件の死亡事例について調査した。この調査はこの時点における死亡事例の無作為抽出であったことは間違いない。そして彼らは遺族に対して故人の利き腕について聞き取り調査を行った。彼らの発見は驚くべきものであった。このサンプルにおける左利きの平均年齢は66歳であり、右利きの平均年齢は75歳だったのだ。もしこれが真

    不吉な統計:左利きは早死?
    T-norf
    T-norf 2013/09/19
    良記事。そーだったのか、なるほど。
  • ニコラス・クラフツ 「イギリス経済は『流動性の罠』からいかにして抜け出したのか ~1930年代のイギリスの経験に学ぶ~」(2013年5月12日)

    ニコラス・クラフツ 「イギリス経済は『流動性の罠』からいかにして抜け出したのか ~1930年代のイギリスの経験に学ぶ~」(2013年5月12日) ●Nicholas Crafts, “Escaping liquidity traps: Lessons from the UK’s 1930s escape”(VOX, May 12, 2013) 1930年代にイギリス経済は「流動性の罠」に陥ったものの、そこから無事に抜け出して力強い景気回復を経験することになった。イギリス経済が力強い景気回復を成し遂げた背後には、一体どのような要因が控えていたのだろうか? 稿では、イングランド銀行ではなく、イギリス財務省(大蔵省)によって主導された「非伝統的な」金融政策こそが当時の景気回復を牽引した要因であったとの主張を展開する。当時財務大臣を務めていたネヴィル・チェンバレンは、「アベノミクス」の先駆者だっ

    ニコラス・クラフツ 「イギリス経済は『流動性の罠』からいかにして抜け出したのか ~1930年代のイギリスの経験に学ぶ~」(2013年5月12日)
    T-norf
    T-norf 2013/08/21
    なるほど。汚れているのは土なんです、、、じゃなかった高いのは土地なんです(首都圏の)。だから遷都とかして東京一極集中減らせば住宅投資増えるような気もする。ま、すでに出てる容積率緩和の方が無難か
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