ブックマーク / note.com/sadaaki (28)

  • 統計学とRStudioの組み合わせがやばい|加藤貞顕

    ピースオブケイクでは、週に1度、数学の先生に来ていただいて、勉強会をやっている。ちょうど1年くらい前に有志メンバーではじめて、最初は線形代数、次に微分積分、次に機械学習を学んだ。 それで、いまやっているのは統計学なんだけど、今まででいちばん頭に入りにくい気がする。なんというか、納得感が低いのだ。 もちろん、先生のせいではまったくなく、こちらのレベルの問題なんだけど、入門向けに話してもらうと、いろんな理屈が「天下り」的に降ってくることになる(例:なんで標のときはn-1で割るの?)。かといってその根拠を、ちゃんと説明してもらうともっとわからない。 ひとつの手は、実用工学として、ツールとして、使い方を覚えて割り切って使うことだろう。たぶん、そうするのが正解なのだと思うけど、その場合でも、ツールの「手触り」を体感して納得してから覚えたい。 と思っていたら、先生に「Rつかえば? 便利だよ」とご紹介

    統計学とRStudioの組み合わせがやばい|加藤貞顕
  • 読書バトンが懐かしくてあげすぎた年末のおすすめ本リスト|加藤貞顕

    なつかしの「読書バトン」が、CXO深津さんからまわってきました。 深津さんのリクエストでは、そのひとの専門分野のおすすめが主軸になっていたんだけど、編集者は、専門家と普通のひとをつなぐ仕事なので、自分自身のわかりやすい専門分野がないんですよね。 ただ、もちろん傾向はあって、ぼくの場合は、 経済+テクノロジー+人文(アート) となります。おもしろいと思うのは、noteとかcakesをつくって運営する仕事って、まさにこの3つの融合なんですよね。先日刊行した「スマート新書」のラインナップも、 『マネープラン入門』 『人工知能入門』 『あたらしい文章入門』 『自分への取材が人生を変える』と、見事にそうなってます(購入はこちらから)。 さてさて、バトンは以下に。 行動・思考パターンに大きく影響した 『新教養主義宣言』 山形浩生さんは、経済、テクノロジー、アートの3軸をおさえている先輩であこがれる

    読書バトンが懐かしくてあげすぎた年末のおすすめ本リスト|加藤貞顕
  • iPad Pro + Apple Pencil + Paperが思考のためのツールとしてグレイトな件|加藤貞顕

    タイトル通りですが、GUILDの安藤さんのおすすめで iPad ProとApple Pencilを買ったらすばらしすぎたという話を書きます。 まずはこれをみてください。 Paperについてきたサンプルや安藤さんのnoteの図解を模写したり、30分くらい練習して、その後、自分の勉強に使ってみたのが上の図です(ちなみに数式が1箇所まちがっています。結城先生と内場先生にご指摘を受けました。答えは最後に。あー恥ずかしい)。 身近な人は知っていると思いますが、ぼくは絵心がまったくなく、字もとんでもなく汚いです。正直、手描きにはコンプレックスがあります。でも、こばかなさんとか、清水淳子さんを見ていると、「いいなあ、図解したりできるようになりたいなあ」と思ってました。 手描きの一番いいところは、自由に描けることです。よくないところもまったく同じで、自由に描けるから、腕の差が出まくるところです。でも、iP

    iPad Pro + Apple Pencil + Paperが思考のためのツールとしてグレイトな件|加藤貞顕
  • Netflixを見るようにN予備校を見ている|加藤貞顕

    先週、「N予備校」のプログラミングコースがいいという記事を書いたんだけど、N予備校はその名の通り、大学受験のためのコースがメインだ。ということで、他の教材も目を通してみたら、これがすごくよかった。タイトルにも書いたように、Netflixを見るようにN予備校の講義動画を見まくっている。 ぼくがいま見ているのは、数学と世界史の講義の動画だ。 数学は、仕事にもすごく関係している。弊社では、人工知能やビッグデータを扱うために、毎週、プロの先生を招いて数学の勉強会をしている。ぼくも参加しているのだけれど、高校数学の基礎があやしいせいで、いちいちつまずく。対数の底をサクッと変換したり、微分・積分、行列の計算で苦労しないようになりたかったから、ちょうどよかった。 あと、世界史は、やっぱりおもしろいんだよなあ。高校生のころは歴史にまったく興味が持てなかったんだけど、大人になってみると、人間理解のためにこれ

    Netflixを見るようにN予備校を見ている|加藤貞顕
  • N予備校のプログラミングの入門コースがすばらしすぎる|加藤貞顕

    タイトルの通りなんですが、ドワンゴが運営する「N予備校」がやっている 【2017年度】プログラミング入門Webアプリ というコースがすばらしくてびびりました。前に書いた社員が自分ではじめていて、いいというのでぼくも試してみた。そしたら、あまりにもよかったので書いておく。 たとえば「第2章 準備しよう」の冒頭はこんな感じ。 いちばん上の「LinuxというOS」では、手元のPCに仮想環境をつくって、Linuxをインストールして、sshで使えるようにするセッティングを行う。 その後、基的なLinuxの使い方から、TCP/IPのパケットを覗いてみたり、簡易チャットをつくったり、かんたんなbotをつくったり、Githubをつかったり、DBにさわったり、node.jsをつかったりする。ネットワーク時代のプログラミング入門として、非常によくできている。 いちおう、毎回2時間の動画をみながら学ぶ形式なん

    N予備校のプログラミングの入門コースがすばらしすぎる|加藤貞顕
  • インプレスの「いちばんやさしい」シリーズがすごくよかった件|加藤貞顕

    今週の「コンテンツ会議」は、CXO深津さんに教えてもらったこのがすごくよかった話を。 『いちばんやさしいデジタルマーケティングの教』 読みはじめは「知ってることばっかりだなあ」と思ったが、30分後には「え。すごくよくまとめてある」、最後には「めっちゃいい。シリーズ全部買おう」となった。知識を整理するのにとても役立つだと思う。 業界のひとなら当然知っておくべき用語や概念が、ていねいな説明図や解説などでとてもよくまとめられている。こういうていねいに編集された仕事は、ならではだなあだと思う。 Kindle 版もあるけど、ぼくは紙で読んだ。いまのところ、教科書的なは圧倒的に紙がいい。一覧性とかめくりやすさとか、貸し借りできたりとか、デジタルよりもUXが圧倒的にすぐれている(←UXって言いたかった)。 おまけにこの、買った人は文の全文PDFがダウンロードできる。すばらしい。すべての

    インプレスの「いちばんやさしい」シリーズがすごくよかった件|加藤貞顕
  • CXOに深津さんを迎えてやりたいこと|加藤貞顕

    10月からTHE GUILDの深津貴之さんがピースオブケイクのCXOとして参加してくれています。CXOというのはChief eXperience Officerの略で、デザインからUX(ユーザエクスペリエンス)まで、cakesやnoteにまつわるユーザー体験の全部を設計する仕事です。 さっそく、こんな記事を書いたりして、いろいろ議論を投げかけてくれています。 読みやすさのデザイン備忘録 そのなかで、noteフォントをどうするのか? という話があったので、twitterでアンケートしてみました。 あくまでもアンケートで、多い方にいきなり決めたりはしないのでご安心ください。この件に限りませんが、今後も、みなさんに話をきいたり、データをみたりしながら、いろんなことを改善していくつもりです。 さて、今回の人事の意図を、もうすこしだけ書いておきます。 ひとことでいうと、ライフスタイルとテクノロジー

    CXOに深津さんを迎えてやりたいこと|加藤貞顕
  • プログラミングと教育について|加藤貞顕

    最近、会社のひとりの社員(ディレクター)にプログラミングを教えている。 具体的には、毎日1つずつ課題を出して、やってもらっている。 1日目 PythonをAnaconda環境でインストールする 2日目 1からnまでを加算して画面に出力する関数をつくる 3日目 簡単な診断プログラム(複数の質問に答えて最後に判定をする)をつくる 4日目 三目並べ(フェイズ1 盤面を作って、先手と後手を人間がプレイ) 5日目 三目並べ(フェイズ2 ↑に終了判定を追加する) 6日目 三目並べ(フェイズ3 ↑の後手をコンピュータがプレイするようにする) ……といった感じだ。 課題はSlackで提出してもらって、おかしなところがあるとツッコミをいれて、直してもらう。1カ月くらいで、ウェブ上の気になるデータを自動で取得したり、ログを分析してJupyter notebookにグラフを出力したり、それをSlackに自動投稿

    プログラミングと教育について|加藤貞顕
  • 勉強すること、続けること|加藤貞顕

    「WEB+DB PRESS」の100号記念号に掲載されている、深津貴之さんの記事を読んだ。タイトルは「勉強すべきこと、すべきでないこと」だ。 『WEB+DB PRESS vol.100』 この記事は、現在の深津さんが10年前の社会人になりたての自分にアドバイスする形式になっているのだが、とてもおもしろく、かつ示唆的だった。 深津さんは当時、Flashにハマり、コードも書きまくった(10万行以上!)。でもその後、Flash自体がiPhoneによって滅ぼされる。しかし個人でiPhoneのアプリを作って売りまくる(100万以上!)。その後はUX/UI関連の多数のプロジェクトに関わる。 10年で、自分のまわりの環境は何度もリセットされる。当然、いろんな知識の学習は何度も何度もやりなおしになる。でも、「新しい知識を学ぶ方法」とか「オブジェクト指向」とか、「物理法則」とか「人間とはなにか」のような、

    勉強すること、続けること|加藤貞顕
  • ゲーム実況動画はどうしてこんなにおもしろいのか?(PUBG)|加藤貞顕

    最近、ゲーム実況動画を見ている。いちばんよく見るのは、PUBGというゲームの動画だ。正式名称はPLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSというのだが、長すぎるのでみんなPUBGと呼んでいる。 PUBGは、映画にもなった「バトル・ロワイヤル」と似た設定のゲームで、孤島に100人が降り立ち、最後の一人になるまで闘う(ネット越しで、実際に100人のプレイヤーが競う)。このゲームの実況動画が、やたらとおもしろいのだ。ぼくが見るのは、このあたりのひと。 stylishnoobさん。超絶テクニックと、絶叫したりしながらプレイするプレイスタイルが妙におもしろいゲーム実況動画を見ている話をひとにすると、「自分でプレイせずに、人がするのを見るってどういうこと?」とよく聞かれる。 でも、人がゲームをプレイするのを見るのは、自分がやるよりも断然おもしろい面があるのだ。 というのは、彼らは自分

    ゲーム実況動画はどうしてこんなにおもしろいのか?(PUBG)|加藤貞顕
  • 『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について|加藤貞顕

    cakesの人気連載だった『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、とうとう出版されて、めっちゃ売れている。 この連載がはじまったきっかけは、cakes編集部の中島くんがぼくの席にきて 「Twitterですっごくフォロワーが多くて、やたらとエモいツイートをする、おもしろい人の小説をはじめたいんです。自伝的な内容なんですが」 という話である。企画書などはなく、口頭だった。ぼくは、 (おまえは何を言ってるんだ) という感じだったのだけれど、よくわからないまま、勢いに押されてOKしたのを覚えている。 しばらくして、原稿をたしか2分くらい、見せてもらった。妙に叙情的で心をゆさぶられる文章で、あ、おもしろい、と思った。それからしばらくして、初回の原稿がcakesに掲載された。 最愛のブスに ”友達リクエストが送信されました" 衝撃のひどいタイトルである。それがえらくバズった。 それから毎週、燃え殻

    『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について|加藤貞顕
  • 社会人が勉強するということは|加藤貞顕

    昨日は、東大人工知能講座の最終回だった。全12回、3カ月でまったくの入門から、ディープラーニングに関するひととおりの技術が習得できる、とても意義深い講義だった。 講座を終えて得たものは個人的にかなり大きい。たとえば、最新の論文を読んで、新しい手法を自分の環境で追試したりすることが、なんとかできるくらいになった(仕事にめっちゃ役立つ)。先日、人工知能EXPOに行ってきたのだけれど、出展企業の製品がどういう技術をつかっていて、どれくらいのことができて、なにができないかも分かるようになった。 それと、毎週出たアツイ宿題のおかげで、プログラミングもけっこうできるようになった(自分比)。ぼくは学生時代にプログラミングしていたのだけれど、20年くらいブランクがあったので、ひととおり復習できて、最新事情にもキャッチアップできたのは当によかった。Python大好きマンになった。 ところで先日、深津貴之

    社会人が勉強するということは|加藤貞顕
  • AI時代にものをいうのは、結局、データなのだな、という話|加藤貞顕

    東大人工知能講座は、とうとう最終盤にさしかかっている。 先週の宿題は、「日英翻訳プログラム」をつくるというものだった。翻訳ソフトが「今週の宿題」みたいなノリでつくれるものなのか、と思うかもしれないが、つくれてしまうのだ。 それで、今週の宿題は「画像をみて説明文を生成するAIをつくる」だ。 たとえばこんな画像を見せると、 a person on the beach flying a kite といった文章を出力する(このプログラムを、来週の月曜日までに書かなくてはいけない……)。 それで、なぜこんなことができてしまうのかといえば、AIプログラミングでは、人間ではなく、コンピュータが自分でアルゴリズムを考えるからだ。人間が用意するのは、大量のデータと、それを学習するためのプログラムだけだ。 となると、結局、ものをいうのは、データなのだ。ということで、最近はデータの集め方や活用のばかり読んで

    AI時代にものをいうのは、結局、データなのだな、という話|加藤貞顕
  • 「日中漫画大賞」――人通りの多い場所で|加藤貞顕

    中国最大のSNSのWeibo(微博)と、コルクとnoteで、マンガの投稿コンテストをすることになった。 5月の後半に北京に出張して、そのための打ち合わせをしたり、Weiboコミックの年次総会に出てきた(ついでに、レンタル自転車ビジネスがすごかった話を書いた)。 cakesの記事にも載せたけど、Weiboコミックの年次総会の写真をもう少し掲載する。 会場は中国大飯店という高級ホテルのいちばん大きな部屋で、Weiboの関係者、映像、出版などのメディア関係者、報道陣など、とにかく大勢の人がきていた。 むこう行く前に、Weiboの担当者に「年次総会を軽く見ていってください」と言われていたんだけど、行く直前に「ちょっとだけ壇上であいさつしてください」になり、行ったら「あいさつと、あと、この壁のところにタッチすると光がバーンと出るんでお願いします」になっていた。さすがである。 総会にはWeiboで活躍

    「日中漫画大賞」――人通りの多い場所で|加藤貞顕
  • 10カ月ぶりの北京の風景が、まったく変わっていた件|加藤貞顕

    5月末に、中国の北京に出張してきた。その用件の中身はもうすぐ発表できると思うんだけど、それとは別に、北京の街の風景がまったく変わる出来事が起こっていたから書いておく。 まずは写真を見てほしい。 誇張ではなく、街中がこんな感じなのである。カラフルな「放置自転車」の数々。これは、どこでも借りて、どこでも乗り捨てられる、レンタル自転車なのだ。 自転車を使いたければスマホのアプリから解錠を行う。自転車に乗って、目的地について、カギをかけると利用終了。時間に応じた料金がチャージされる。料金は業者によってまちまちだが、1時間あたり10円から20円くらい。値段も安いし、どこで乗り捨ててもいいのは、圧倒的に便利だ。 このくらいの料金と使いやすさだと、駅から会社までとか、ちょっとお昼に行くときに、買い物に行くときに、と言った感じで、大げさでなくライフスタイルがまったく変わる。若者だけでなく、地元のおじさんお

    10カ月ぶりの北京の風景が、まったく変わっていた件|加藤貞顕
  • 鉄とカレーと人工知能|加藤貞顕

    今週は、関わったをいくつか紹介します。 1冊目は、『鉄のバイエル』。 9年前、会社員時代に編集したなんだけど、昨日の夜、Amazonで総合1位になりました。著者の松澤健さんが、「マツコの知らない世界」に登場した効果。やっぱりテレビってすごいね。 電車の発車メロディの楽譜集という変わっただけど、増刷も続いているそうです。たぶん、楽譜集としては、この10年くらいでもっとも売れたの1つなんじゃないかな。 この、企画を出したときは、みんなに「え?」という反応をされた。たしかに、電車の発車メロディのって、だれがなんの目的で買うのか、さっぱりわからない。ぼくも困って「飲み会とかでひいたらウケるじゃないですか」と、ひどい説明をした記憶がある。飲み会でピアノ、ひかないよね。 当時ぼくは、年に10冊のをつくるとして、7冊はベストセラーをねらえる企画、2冊はそれなりの部数の良質な、そして、最後

    鉄とカレーと人工知能|加藤貞顕
  • 「インベスターZ」は、人生の役にも立ってしまう名著|加藤貞顕

    ゴールデウィークにやっていた「インベスターZ」の電子書籍セールがおもしろかった。1巻は1円、2巻は2円、3巻は3円……ときて15巻まで合計しても129円で買えた。そして、最新の2冊だけはちゃんとした値段がついている。 首謀者のコルク・柿内さんに聞いたら、とんでもない数が売れたのだそうだ。ある程度、巻数を重ねたマンガは、後半になるとずっと買っているひとしか読まなくなる、今回のセールはその人数を一気に底上げしたことになる。それも元出ゼロで。さすがですねえ。 それで、ぼくも最新刊を含む全巻を買って、読んだ。これが、ほんとうにおもしろいのだ。一家に一シリーズ、紙版も置いておきたい、すばらしいマンガだと思う。実際、ぼくはあとで、紙で全巻買うと思う。 じつは株式投資には、昔、かなり凝ったことがある。ただ、ライブドアショックが起きたときにやめてしまった。あのとき、IT株を中心とした暴落がおきた。ぼくは持

    「インベスターZ」は、人生の役にも立ってしまう名著|加藤貞顕
  • 手を動かすことの怖さとその意味|加藤貞顕

    最近、ディープラーニングの話ばっかり書いているが、今日はコルクの佐渡島さんと連載している #コンテンツ会議 の更新日。ということで、ディープラーニングの周辺で思ったことを書きます。 ディープラーニングを勉強すると数式がたくさん出てくる。ぼくのように数学がそれほど得意ではない人間には、これが最初はまったくわからない。教科書を読もうとしても、目が紙の上をすべっていって、ぜんぜん頭に入ってこない。 でも、しぶしぶ手を動かして、ノートに数式や図を書いてみる。そうすると、不思議なことに、だんだんわかってくる。たくさん書けば、書いた分だけ、理解が進む。 よく、えらいひとが「手を動かしなさい」というけど、あれは当だ。 「手で書く」という行為は、時間がかかるし、両手もふさがる。だから、その問題に向き合わざるを得なくなる。一文字ずつ手で書きながら、その問題について、順番に、ゆっくりと考えることになる。手で

    手を動かすことの怖さとその意味|加藤貞顕
  • ディープラーニングは「かんたん」?|加藤貞顕

    ゴールデンウィークは、東大のディープラーニング講座の第4回の宿題をやっていた。 宿題の内容は「MNISTを多層パーセプトロンで学習せよ」というものだ(意味がわからなくても続きは読めます)。MNISTというのは、練習用の手書き数字のデータで、以下のような手書きの数字と解答のセットが7万件ある。 このデータをコンピュータに学習させて、画像を見て数字を分類できるようにするのだ。 プログラムの内容は、MNISTのデータを、学習用のデータと、確認するためのデータに分ける(今回は8対2、つまり学習用5万6000件と、確認用1万4000件で分けた)。そして学習用データで学習させ、確認用データがちゃんと分類できるかどうかを試す、というものになる。 1週間かけて宿題はなんとか終わって、分類精度は97%くらいになった。数学がわからなすぎるのと、それを実現するプログラミング力が足りなすぎるので、めちゃくちゃ時間

    ディープラーニングは「かんたん」?|加藤貞顕
  • 東大のディープラーニング公開講座になぜ行くのか|加藤貞顕

    一昨日書いたこの記事がえらくバズっておどろいたんだけど、昨日も東大のディープラーニング講座の第4回に行ってきた。 終了後に、いっしょに通っている廣瀬くんが「今日もブートキャンプを生きのびたぜ」みたいな投稿をFacebookにしていたけど、当にそうだった。 授業中に出てきた数式の数は、たぶん50個くらい。「この部分、計算過程は省略してますけど、各自あとで手で計算して確認してくださいね」という講師の発言が、5回目くらいで、教室に静かな笑いが起きた。(できねーーww)みんなのこころがひとつになった瞬間だ。 高校生のころに、微分積分とか確率統計を「こんなの一生使わないだろwww」と投げ出した自分に、タイムマシンで戻って「お前は25年後に東大人工知能の講義で死ぬほど苦労する」と説教したい。この講義、数学力とPython力とNumpy力の全部が必要で、めっちゃきついよ。 なんで経営者のぼくがこんな

    東大のディープラーニング公開講座になぜ行くのか|加藤貞顕