2009年6月18日(木)、ベルサール八重洲で第33回談話会を開きました。お話は、(財)国際高等研究所フェロー・京都大学名誉教授 木下冨雄先生による「リスクとリスク認知」でした。木下先生は日本のリスク心理学の草分けともいえる方です。わかりやすく、リスクという概念の誕生の歴史からその意味、私達のリスクの認知について、入門編をお話いただきました。 自己紹介 社会心理学を専攻したが、放射線リスクを遺伝だけでなく社会的な意義も研究したいという要望があり、それをきっかけにリスクの研究を始めて数年。放射線のリスクをするうちに、原子力発電、電磁波、学校、病院の医療事故などいろいろな場面でのリスクに関して声をかけられるようになり、コストを考え合わせてリスク管理、リスクに対処する制度設計、群集を安全に動かす制度設計などをしてきた。 リスクとは 市民がイメージするリスクとは、「ふりかかってくる迷惑なもの」で、