放送衛星システム(B-SAT)とスカパーJSAT、仏Arianespaceは2011年8月7日、南米仏領ギアナ宇宙センターにおいて同日の午前7時52分(現地時間6日午後7時52分)に、「BSAT‐3c/JCSAT‐110R」(図)の打ち上げに成功したとそれぞれ発表した。この衛星は、打ち上げから約38分後にロケットから分離された。打ち上げから1時間後の午前8時52分には同衛星からの電波を正常に捕捉した。2011年8月13日ごろに、遷移軌道から高度3万6000kmの静止軌道に入る予定である。 BSAT‐3c/JCSAT‐110R は、BS用トランスポンダ(電波中継器)とCS用トラポンを併載したハイブリッド衛星で、現在放送中のBSデジタル放送や2011年10月に開始予定の新たなBSデジタル放送に対応する。東経110度CS放送では、予備衛星という位置付けである。製造したのは衛星メーカーの米Lock
はじめに 事業仕分けにおいて、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が厳しい評価を受けた。国際宇宙ステーションへの補給機HTVの予算260億円は1割カット、「GXロケット」の開発費58億円は予算計上そのものが見送りと判断されるなど、その存在意義を根底から問われる状況となっている。 たしかにHTVの成功は、米国の1/17程度にすぎない低予算という条件を考慮すれば、一定の評価を与えられるべき業績だと思う。しかし、それだけでは国民は納得しない。宇宙基本法の理念になる「宇宙の開発から宇宙の開発利用」の、「利用」の部分にもっと力を入れ、産業競争力の強化により貢献する必要があるだろう。 日本のシェアは限りなく小さい そもそも、世界の商業ロケット打ち上げ市場における日本の存在感はどのようなものなのか。そこからみていきたい。 (1)衛星について 2004~8年の平均ベースで考えると世界の衛星開発実績は、年間90
来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」は5日目の17日、文部科学省の所管で官民共同開発を目指す中型ロケット「GX」(概算要求額58億円)について、来年度の予算計上を見送り、事業を「廃止」するよう求めた。液化天然ガス(LNG)を使った新型エンジンの開発に見通しが立たず、今後も巨額の国費を投入して開発を続けることは「不適切」と判断した。 GXは気象衛星、通信衛星などを打ち上げるためのロケットで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が03年に開発に着手。来年度はLNGエンジンの開発費用として、58億円を要求している。エンジン開発にはこれまでに、民間出費分を含めて約700億円を投入。450億円で開発できるという当初の見込みから大きく膨らんでいる。完成させるには「約800億〜1400億円の追加投入が必要」とされている。 GXロケットの開発については、会計検査院も「開発費の見通しが
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
三菱電機は2009年10月22日,米航空宇宙局(NASA)の次期宇宙貨物輸送機「Cygnus(シグナス)」に搭載される近傍接近システムを,Cygnusを製造する米Orbital Science Corp.から受注したと発表した。Cygnusは,国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)に貨物を輸送するのに使われる。三菱電機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づいて宇宙ステーション補給機「HTV」向けに開発したシステムを流用する。受注総額は約60億円(6600万米ドル)。同社の鎌倉製作所で製造し,2010年から2014年にかけて9機分を順次納入する。
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「地球は青かった」という言葉で知られるユーリー・ガガーリンによって世界初の宇宙飛行が実現し、半世紀近くの歳月が流れた。この夏は、宇宙開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士が4カ月半にもおよぶ宇宙滞在を果たし無事帰還したニュースも記憶に新しい。 今や、世界では宇宙は、新しいビジネス市場として注目され、商業的な宇宙旅行の販売も始まっている。 SFの世界の“乗り物”が現実に 2009年7月現在、地上100キロメートル以上の宇宙空間を体験した人は、地球を回る軌道に入らない弾道飛行(準軌道飛行)を含めれば、500人を超えているという。 これらの500人強の人が利用した乗り物は、もちろん、ロケットである。 エレベーターで宇宙へ行こう。 そう言われて、あっけにとられないのは、世界でもごく少数の人間に限られるだろう。 SF作家アーサー・C・クラークの著作『楽園の泉』にも、宇宙エレベーターは登場する。クラ
今回公開されたLNGエンジン実機型の概要。当日配布の資料より。現在、エンジンは単に「LNGエンジン」と呼ばれているが、完成時には「LE-○」の名称が付けられる予定。ちなみに日本のエンジンの名称であるLEは、Liquid Engine――液体エンジンの略 今回公開されたエンジンは、打ち上げに使用する実際のエンジンと同様に、配管やターボポンプ、ガス発生器などの部品を汲み上げた実機型エンジン。燃焼ガスを噴射するノズル下半分が取り付けられていないことだけが実機エンジンと異なる。 ロケットエンジンでは、高温の燃焼ガスがノズルの中を通過し、膨張する過程で推力が発生する。ノズルが大きいほどロケットエンジンの効率は向上する。しかし、ノズル内で膨張した燃焼ガスは圧力が下がる。このため地上の1気圧の環境で、あまり大きなノズルを装着すると、噴射ガスの圧力が大気圧に負けて、ノズルがつぶれてしまう。このため、地上燃
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政府は、中止を巡ってもめている官民共同開発の中型ロケット「GX」計画について、現時点では需要や国際競争力を見込めないとする初めての見解をまとめた。 2010年度予算の概算要求にも、開発費を盛り込まない。その一方で、GX用の液化天然ガス(LNG)エンジンだけは予算を要求し、開発を続ける。何に使うか未定のままエンジン開発だけを進める玉虫色の判断に、「税金の無駄遣い」という批判が一層高まりそうだ。 GXは民間主導で2003年から計画が始まったが、膨れあがる開発費などに民間側が「開発は国が進めてほしい。完成後の打ち上げビジネスは民間が行う」と要望。今後国の負担は1000億円以上にのぼるとみられることから、国の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)などで開発の是非を検討してきた。 その結果、〈1〉GXロケットによる打ち上げ事業がビジネスとして成立するとは判断できない〈2〉大型ロケット・H2Aより安価で
開催趣旨 「はやぶさ」探査機は、イオンエンジンを用いた深宇宙動力航行によって小惑星ランデブーを成功させ、現在は地球帰還の途上にあります。 さらに後続の小惑星・彗星探査ミッション「はやぶさ2」「はやぶさMkII」が検討されています。電気推進のみに留まらず、ソーラーセイルやマグセイルといった連続加速型深宇宙輸送システムも盛んに研究されています。 地球周辺においては、「きく8号」静止衛星にてイオンエンジンによる南北(軌道傾斜)制御が開始されました。この技術は静止衛星の 長寿命化をもたらすだけでなく、低軌道から静止軌道までの軌道間輸送や、単スロットに複数の静止衛星を同時運用するコロケーション技術を誘導することでしょう。また、高比推力連続加速を用いれば、大気抵抗を補償したドラッグフリーの実現や、超低高度へのアクセスを可能にします。 インパルス軌道変換と弾道飛行を組み合わせた従前の宇宙飛翔に対して、連
正直,あまり気の進まない出張でした。東大阪の中小企業が作った人工衛星として名高い「まいど1号(SOHLA-1)」を取材するための大阪出張です。日経エレクトロニクス2009年5月18日号では,「1社に1台,人工衛星」と題して100kg以下の超小型衛星がエレクトロニクス業界に与えるインパクトについて特集しました。まいど1号は日本の超小型衛星の中でも特に有名な衛星です。私自身,以前に書いたNEブログ「日本の小型衛星ブームは本物か」で取り上げました。この特集で,まいど1号を外すわけにはいきません。 何しろ,中小企業が力を合わせて作り上げた衛星です。マスコミも「中小企業の希望の星」「ものづくり日本の底力」といったトーンで報道しています。普通なら取材の前に憂鬱になる理由はありません。でも,どうも話が違うようなのです。 今回の人工衛星特集では,30件程度の取材を行いました。取材の中で,まいど1号の名前が
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
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