国内治安を預かる警察庁の露木康浩長官が11月末に姿を見せたのは、日本最大のホスト街と、売春の客待ち女性が群がる東京・歌舞伎町だった。視察を終え「卑劣な営業手法をあらゆる法令を駆使して取り締まる」と決意を語った露木長官。悪質ホストクラブ問題は全国的な広がりを見せており、全国警察を挙げて一掃する方針を示した。 「立ちんぼ」女性の動機ホストクラブの利用料金が、シャンパンなどの高額な酒代やホストの指名料で短時間に法外な金額へと跳ね上がり、立て替えることになったホストが女性客から「売掛金」(つけ払い)を強引に取り立てる構図は以前からあった。 今回は歌舞伎町の大久保公園周辺で、売春相手を探す「立ちんぼ」と呼ばれる女性たちが警視庁に摘発され、売掛金を稼ぐ目的が動機として語られたことから一気に社会問題化。11月に入り、国会でも初めて取り上げられる事態に及んだ。 参院内閣委員会で「18歳、19歳の若年女性が