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  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    怖い…でも見たい!怪異と戦う弱小少年!『ミヤコ怪談』第9話前編 2018年10月01日 気弱な少年と不良少女のジュブナイルホラー。 虐められっこの草弥は、クラスメイトに脅されて、「タタリ場」への調査に向かうのだが、出会ったのは、世にも恐ろしい妖怪の数々だった… 「ミヤコ怪談」はメデ...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
  • 2月のこれから売る本-トーハン 吉村博光 - HONZ

    STAP細胞の小保方さんの話題に、私もワクワクさせられました。ニュースでは、人にスポットがあたったり、研究自体にスポットがあたったり様々でしたが、私が注目したのは世に出るまでの経緯でした。一度「長年の研究の歴史を愚弄する論文である」と否定された点です。苦労して研究者としての常識を身にまとい、内向きの努力をして立身出世を目指している人から見ると、おそらくカチンとくる論文だったんだろうと想像しました。「自発的対称性の破れ」もそうですが、新しい発見には研究の常識から“視点をズラす”ことが必要なんだと、あらためて感じました。 基的には、今回論文を読んだ方のように、「常識的な考え方」に追い詰められてしまうのは、真面目で頭が良い人なんだと思います。それを避けるために、読書をすることはとても効果的だと思います。今月は“視点をズラす”、“副交感神経が優位になる”をご紹介いたします。 それにしても、世

    2月のこれから売る本-トーハン 吉村博光 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/12
    本格派のための「英文解釈」道場:掲載されている英文が、私にはとても読み応えがありました。内容を知りたくて、多少苦労してでも読み進めていくと、その結果として英語力がついているという感じでした。
  • 『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える - HONZ

    著者の定義によると、アルゴリズムとは「問題を解決するために必要な手順を正確に規定したレシピ」である。コンピュータ・サイエンスを専門とする大学教授の手による書は、現在当たり前のように使われている偉大なコンピュータ・アルゴリズムがなぜ必要とされたのか、どのように考え出されたか、そして、それが実際にどのような仕組みで動いているのかを教えてくれる。 このように紹介すると、コンピュータやプログラミングが苦手な人は手が遠のいてしまうかもしれないが、どうかご安心を。書を楽しむのに、コンピュータプログラミングやコンピュータ科学の知識は必要ない。必要なのはじっくりと考えることだけだ。 一口にサイエンスといっても面白いポイントはそれぞれに異なるが、書の面白みは間違いなく、過去の偉人たちの難問への挑戦を疑似体験できるところにある。その面白みを満喫するためにも、頭から煙を出しながらじっくりと考えながら読む

    『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/10
    第四章「公開鍵暗号法-葉書で機密情報を書き送る」では絵具を使った比喩で公開鍵のアルゴリズムについて説明がなされている。
  • 『人生はふんどし1枚で変えられる』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    2013年5月、会社のinfoメール宛に持ち込み企画が送られてきました。 私の元へ転送してきた担当者からは「ユニークな持ち込み企画です。興味ある方いますか(笑)? 時間あるときでもご覧ください~」とのコメントが添えてありました。 (笑)の文字が気になります。早速拝見してみると、送り主は日ふんどし協会会長(ってなんだ?)の中川ケイジ氏、企画は「ふんどし」がテーマでした。この方はウツになったとき、偶然出会ったふんどしによって人生が変わり、現在、ふんどしを商材に起業されたとのことでした。 加えてそこにはこうも書いてありました。 「パートナーシップを組める出版社を公募することにしました」。 「出版することがゴールではありません。高い目標に向け、想いを共有でき、かつ厳しくご指導頂ける出版社様とご一緒したいと願っております」 おもしろそうです。そこで早速手を挙げさせていただき、ここから書の企画はス

    『人生はふんどし1枚で変えられる』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
  • 1月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子 - HONZ

    自分のことは自分の努力次第で良いかもしれないが、他者の言葉に右往左往してしまう心はどうしたらいいのだろう。そう思ったときに、小池龍之介『”ありのまま”の自分に気づく』を読みました。 高校時代、三年間同じ担任だった先生は、卒業式の日「他人はあくまでも他人なのだから、他人に認めてもらうことを考えてはいけない。自分で自分を認めて褒めてやることを学びなさい」と仰られました。困っている人がいたら手を差し伸べましょうという精神で育っていた私には認めてもらおうと思っていたつもりは全くなく、どこか納得がいかない気持ちで先生とお別れをしました。 小池さんの著書は、多分先生の仰りたかったことを分かりやすく書いてくださっているのではないかと思いました。自分と他者のバランスは目に見えるものではないので難しいと感じます。ここでは、”自分が自分のことを「これでよし、大丈夫だ」と思えているパーセンテージが、50%くらい

    1月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/29
    小池龍之介『”ありのまま”の自分に気づく』
  • 『脳のワーキングメモリを鍛える! 』 前頭葉のフィットネス - HONZ

    物覚えが悪くなったのはいつ頃からだっただろうか、今となっては思い出せない。小学校の時から忘れ物は多かった人間だが、明らかに、最近、一皮むけたのだ。特に固有名詞だ。正解の直前までわかるのに「あれ」としか言えないもどかしさ。最近、物忘れがひどいんだよ…と友人に言ったら、「俺、今日、カタカナの“メ”が思い出せなかった。」と言われた。お互い、年である。“メ”がだめだったら、もうあとは“ノ”しかない。土俵際である。 書には、脳の「ワーキングメモリ」がいかに重要な機能か、さらに、どうすればそのワーキングメモリを強化するできるかが記されている。著者はノースフロリダ大学の心理学教授で、以前はスターリング大学生涯記憶・学習センターの所長だった人である。表示に書かれた副題は、「Train Your Brain to Function Stronger,Smarter, Faster」。私は迷わず手に取り、レ

    『脳のワーキングメモリを鍛える! 』 前頭葉のフィットネス - HONZ
  • いま一度、戦慄せよ!『桶川ストーカー殺人事件-遺言』 - HONZ

    年末『殺人犯はそこにいる』を読んで、足元からじわじわと滲み込んでくるような恐怖を感じた。もし、このに書かれていることが当なら、いや、当にしか思えないのだが、幼女連続殺人犯は今ものうのうをと暮らしていることになる。日の警察は世界一だ、と言われたのはいつの時代だっただろう。そしてマスコミは、事件記者は、いまどんな規範で動いているのだろう。 著者の清水潔の名前を見て、あれっと思った人はかなりのノンフィクション好きだ。彼は、ある事件の犯人を警察より早く見つけ、その上警察の不祥事までを暴き出した、伝説の記者である。事件とは「桶川ストーカー事件」。この事件が発端となりストーカー規制法が制定されたのはひろく知られているだろう。 当時21歳の女子大生が埼玉県桶川駅前で、白昼、ナイフに刺され命を落とした。当初、通り魔の犯行とみられていたが、この女子大生は執拗なストーカーに狙われており、両親とともに所

    いま一度、戦慄せよ!『桶川ストーカー殺人事件-遺言』 - HONZ
  • 健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』 - HONZ

    読み応えのあるだ。新書版で上下600ページ近く。それもやさしいではない。しかし、『科学を楽しみ、神経系がどのようにして学習し、記憶するかについての驚くべき新発見に興味を持つ一般読者』を想定して書かれたというこののもくろみは十分に達成されている。 専門用語がたくさん出てくるので、屋さんでこのをぱらぱらっと見たら、それだけで尻込みしてしまうかもしれない。しかし、内容がステップワイズに説明されていくので、最初から読んでいけば、生命科学についての知識がなくとも大丈夫だ。最後まで読めば、記憶について最先端の神経科学が理解でき、おおいなる知的満足感にひたることができる。 記憶の研究は、哲学にはじまり、心理学から生命科学へと移ってきた。しかし、ひとことで『記憶』といっても、何種類もに分けることができる。そのことは、カナダの心理学者ブレンダ・ミルナーによる、ひとりの健忘症患者、世界でいちばん有名

    健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/14
    記憶するとはどういうことなのか?ノーベル賞学者が書いた新しい脳と記憶の教科書。
  • 『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』文庫解説 by 石原千秋 - HONZ

    「わかる」ことと「わからないこと」のはざまで 恥ずかしい思い出話からはじめよう。 私にとって小林秀雄の批評は高校生時代の愛読書だった。当時は文庫でかなり出ていたから、文庫にあるものはすべて読んだ。初期の「様々なる意匠」も当然読んだ。それで、文学青年でもあった担任の国語の先生に、「こんど、「ようようなるいしょう」を読みました」と、自慢げに報告した。一瞬間があって、先生は「そうか」とだけ言った。 大学生になればさすがに、これはこの批評が書かれた当時流行していたイデオロギーを「さまざまなる意匠」にすぎないと喝破した、小林秀雄の原点をなした批評だとわかった。高校生時代の恩師の「そうか」という一言がここで効いた。恩師が賢しらに「さまざま」だと訂正しなかったことが、私のその後の理解を深めたように思う。 教育は、こういうものかもしれない。今度、小林秀雄の「対話集」を読みなおして、彼の放言に近い言葉の数々

    『小林秀雄対話集 直観を磨くもの』文庫解説 by 石原千秋 - HONZ
  • 『百年前の山を旅する』文庫解説 by 角幡 唯介 - HONZ

    当の登山へのオマージュ解説 大学を卒業してから2年ほど、まともに仕事もせずにぶらぶらしていたことがある。学生時代に探検部で活動していたせいで、卒業してからも探検家になるという夢を捨てきれなかった私は、過ぎ去っていく青春にしがみつくように貧相な暮らしを続けていた。半年間ほどのニューギニア島の旅から帰国した後、登山仲間から土方のアルバイト先を紹介してもらい、工事現場に何週間も寝泊まりして、昼間はスコップを振るい、夜は作業員の事を作り、酒をかっくらって疲れ果てて眠る。そして時折、休みをもらって山を登りに行く。そういう生活だった。 物書きになりたいという欲求は、当時はさほど強くなかったと思う。でも文章を書くことは嫌いではなかったので、登山記録を何度か「岳人」という名前の山岳雑誌に投稿したことがある。「岳人」には「登山クロニクル」という登山記録を紹介する短信欄があり、ちょっと目立ったものであれば

    『百年前の山を旅する』文庫解説 by 角幡 唯介 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/10
    この手応えのある登山をした時に得られる感覚を、自由という概念で捉えることもできるだろう。
  • 『魚料理のサイエンス』文庫解説 by 野崎 洋光 - HONZ

    「考える舌」を養う 成瀬先生との最初の出会いは、武蔵野栄養専門学校時代に私が先生の教え子だったことです。出来の悪い教え子でしたが。そして卒業して10年くらい経ったときに再会しまして、「今は何をしているの」と質問され、料理人ですと答えたところ、「一緒にを作ってみないか」と仰っていただき『魚調理の「こつ」』というを共同執筆で柴田書店から出しました。現在、私は80冊ほど著作がありますが、その最初の1冊です。このがなければ今の私はなかったと思います。 学校では、先生に水産学の基礎を習ったのですが、当時は全然理解できてなかったと思います。お店に入って修行を始めてから、ようやく先生の言っていたことが少し分かるようになってきて、先生のを読みながら勉強しました。京都の料理人には日料理について一家言ある方が多いようですが、基は先生の言ってらっしゃったことを引用しているのがよくわかります。 その後も

    『魚料理のサイエンス』文庫解説 by 野崎 洋光 - HONZ
  • 『ケプラー予想』訳者あとがき by 青木 薫 - HONZ

    400年の時を超えて、ある数学の命題が証明された。こう書くと、すぐさま「フェルマー予想(最終定理)」を思い出す人もいるだろう。しかし書に取り上げられているのはフェルマー予想ではない。フェルマー予想よりもさらに長い歴史をもち、1900年にパリで開催された国際数学者会議では、大数学者ヒルベルトが重要な未解決問題のひとつとして提起した「ケプラー予想」である。 ケプラー予想は「大きさの等しい球をもっとも効率よく三次元空間に詰め込む方法は、果物屋の店先にオレンジが積まれるときの方法と同じである」と述べている。小さな子どもでさえ、直観的に「正しいのでは?」と思いそうな命題だ。ところが、一見当たり前のようなこの命題の正しさを明らかにすることが、とてつもなく難しかったのだ。 球を規則的に並べるという条件つきでなら、この予想が成り立つことは数学の王者ガウスがエレガントに証明してみせた。しかしそのときすでに

    『ケプラー予想』訳者あとがき by 青木 薫 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/09
    イギリスの数学者イアン・スチュアートは、「ワイルズによるフェルマー予想の証明がトルストイの『戦争と平和』なら、ヘールズによるケプラー予想の証明は電話帳のようなもの」だと喩えている。
  • 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    それはちょうど2年前。海外の版権を扱うエージェントの方から面白いノンフィクションのが出ると紹介されたのが、新刊『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の企画でした。 当時は、私が編集を担当した『フェイスブック 若き天才の野望』の発売直後。手前味噌で恐縮ですが、『フェイスブック 若き天才の野望』はマスコミ嫌いのフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグや周囲に、ベテランジャーナリストが取材を重ねて書いたで、実に面白かった。大学の寮でフェイスブックが生まれ、5億人のユーザーを勝ち取るまでが目の前の出来事のように書かれている名作です。 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の著者もブルームバーグ・ビジネスウィーク誌のエース記者で、取り上げるのはマスコミ嫌いなアマゾン創業者のジェフ・ベゾスと共通点が多く、これは面白いに違いないと思ったんです。 それに私は、ジェフ・ベゾスとアマゾンのことがもっともっと知

    『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
  • なぜ殺した。ゆかりちゃんは今どこにいる。『殺人犯はそこにいる』新刊超速レビュー - HONZ

    「進んでしまった時計の針を戻すことは出来ない。あの日、事件は起こってしまった。」著者、清水氏は思う。「だが、なぜだったのか?」普通のどこにでもいるような女子大生がストーカー被害の末殺害された、「桶川ストーカー殺人事件」。当時、雑誌「FOCUS」編集部に在籍した清水氏は、独自取材の末殺人犯を探し当て、埼玉県警上尾署の不祥事を暴いた。その一連の取材過程を記した前著『桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)』でのまえがきには、先のように書かれていた。「だが、なぜだったのか?」おそらくは、ずっと清水氏の胸に響いていた言葉。「なぜ猪野詩織さんは殺害されたのか?」。 作『殺人犯はそこにいる』のまえがきにはこう書かれている。 「関東地方の地図を広げ、北部のある地点を中心に半径一〇キロほどの円を描いてみる。そこは家々が建ち並び、陽光の中で子供達が笑い声をあげる、普通の人々が普通に暮らす場所だ。その小さ

    なぜ殺した。ゆかりちゃんは今どこにいる。『殺人犯はそこにいる』新刊超速レビュー - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/09
    『桶川ストーカー殺人事件』でも、清水氏は警察より早く犯人にたどり着いた。そして、今作でも、「北関東連続幼女誘拐殺人事件」の犯人にたどり着いている。それは、本来誰の役割なのか、問いたい。
  • 1月の今月読む本 その1 - HONZ

    みなさま、あけましておめでとうございます。 年も相変わりませず、HONZをよろしくお願いいたします。 さて新年始まって、最初にお詫びから。 「12月の今月読む」ですが、その2をUPするのをすっかり忘れてしまいました。 怒涛の年末進行のなか、気づいた時にはもう20日過ぎ。合宿の関係で、全員の3冊は揃っていましたので見送る事にいたしました。 楽しみにしていた方、当に申し訳ありませんでした。 そして新年1回目の朝会になのに、欠席者は鈴木葉月、高村和久、久保洋介、栗下直也、仲野徹、鰐部祥平、野坂美帆と多数。彼らの「今月読む」はその2に回します。 というわけで2014年のHONZ出発進行! 新井文月

    1月の今月読む本 その1 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/01/08
    エンジニアに学ぶ101のアイデア:フィルムアート社の101のアイデアシリーズはとても面白いのだが、この本は工学的なものに注目した1冊。理科系向き。
  • 『ミクロの森 1㎡の原生林が語る生命・進化・地球』新刊超速レビュー - HONZ

    生き生きと輝く地衣類。コイル状のハリガネムシ。書はそんな冬の日の観察から始まる。アメリカ、テネシー州の原生林に小さな拠点を設け、生態観察し続けた一年をつづるノンフィクションだ。 生物学教授である著者・ハスケルは地面に腹這いになりながら、ある時はルーペを使って極小の世界に寄り添い、ある時は地中の様子を目に見える地表の生物から想像し、ある時は残された痕跡から時間を巻き戻す。そして観察し得たものを科学的な知見に基づいて解説してくれる。読者である私たちは、ハスケルの目を借り、知識をアドバイザーに、めくるめく生物の世界に入り込んでいく。 ハスケルは考える。生物たちの営みについて。その繋がりについて。 そして、私たち人間がその中でどのように生きているかについて。 私たちが問題としている生態系との関わり、例えば森林破壊や動物保護について、観察の延長上に新しい視点を提示したりする。それはただの観察者では

    『ミクロの森 1㎡の原生林が語る生命・進化・地球』新刊超速レビュー - HONZ
  • 『承 井上雄彦 pepita2』受け継ぐもの - HONZ

    スラムダンク』でお馴染みの漫画家、井上雄彦氏が日の伝統行事である「遷宮」行事を通じて人々が体験した、先祖または神から受け継いできた歴史を、筆絵とエッセイで解き明かした一冊だ。 また書には、神宮司庁の河合真如広報室長、出雲大社の千家和比古権宮司、式年遷宮で総棟梁を務めた宮間熊男棟梁、建築家の藤森照信教授との対談も収められている。 絵描き(職人)だからか、著者の言葉は素朴であり、哲学的とか、精神論的にどうだこうだという話にはならずに、淡々と語られている。純化した文章を読み進めると、太古から日人が共有してきたものを自分も宿しているのだと少しずつ知るようになる。ひとつひとつの言葉からというよりも、書全体を通じてそうだと感じた。 2011年に刊行した前書『pepita』では、建築家アントニ・ガウディの人物像に井上雄彦氏が迫る内容だった。あとがきで著者は「何かを創るときの源は、まだ見ぬどこか

    『承 井上雄彦 pepita2』受け継ぐもの - HONZ
  • 『「ひらめき」を生む技術』 MITメディアラボのカルチャー - HONZ

    「次の所長候補」の選考において、MITメディアラボは、伊藤さんに辿り着くまでに300人の面接を行ったそうだ。アメリカ人の学者や研究者から検討を始め、MITは最終的に「ドバイに住んでいる、大学を出ていない日人」を選んだ。 書は、伊藤さんの就任後にメディアラボで始まった授業「カンバセーション・シリーズ」から、4回の対談をにしたものだ。英語の題名は”The Art of Serendipity”だ。「セレンディピティ」について、書には、この様に書かれている。 セレンディピティはこのように、「探していたわけではないけれど何だか面白いものがあるぞ、ラッキー」ということです。 この「ラッキー」をより多く発生させるためにどうすればいいか。そう考えれば、伊藤さんが下記のようにコメントし、自らのネットワークを用いた対談式の授業を行っている理由がわかる。 僕は多様な人材をコネクトさせればさせるほど、ク

    『「ひらめき」を生む技術』 MITメディアラボのカルチャー - HONZ
  • 書店員の2013ベスト5-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子 - HONZ

    「2013年のベストの紹介を…」とご依頼いただき、改めて一年読んだを振り返って思うのは、悩みに寄り添い、励ますようなに惹かれる1年でした。思い入れが深いばかりで説明文が長くなってしまった為、前置きは省略し早速ご紹介していこうと思います。 1位 「哲学者の先生、教えてください!」とあるように、誰しも一度は疑問に思うような人間の根源的な問いに対して、哲学者の先生が二人がかりで答えてくれるというです。答えの出ない事を、考えても無駄!とスパッと切り捨てる事が前に進むために必要な事もあるかもしれませんが、時にはじっくり腰を据えて考えることで、得られる事も多いのではないでしょうか。 「当に頭のいい人とは容易な言葉で難しい事を説明できる人だ」と言いますが、日の哲学界に燦然と輝く著名な先生たちの答えは、小学校高学年くらいから読めるような文章であるのにも関わらず味わい深いものが多く、そこらかし

    書店員の2013ベスト5-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2013/12/18
    子どもの難問/野心のすすめ
  • 人生を一変させる新しい古典『嫌われる勇気』 - HONZ

    アルフレッド・アドラーという人物を知っているだろうか?私はこのを読むまでまったく知らなかった。どうやらフロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されている人物らしい。個人心理学(アドラー心理学)というものを創始した人だという。ただフロイトやユングに比べるとアドラーというのはマイナーな感が否めない。試しにグーグルで検索をしてみたらアドラーが約27万件に対して、フロイト137万件、ユング146万件と、やはり二人に比べると知名度ではかなり劣るようだ。 しかし、世界的にみると、心理学の世界でアドラーというのはとても有名らしい。デール・カーネギーの『人を動かす』や『道は開ける』。スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』といった自己啓発の名著にもアドラーの思想が色濃く反映されているそうだ。そういう意味では自己啓発書の元祖の元祖と言ってもいいのかもしれない。 アドラーの思想は、ものすごく刺激的でおも

    人生を一変させる新しい古典『嫌われる勇気』 - HONZ