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ブックマーク / www.s.u-tokyo.ac.jp (2)

  • the は相手が知っていることを表す - 科学英語を考える - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    the は、英語でもっとも頻繁に使われている単語だけあって、一つだけの意味があるわけではない。辞書で the の定義をわざわざ調べる人は少ないと思うが、引いてみたら十数以上の語義が載っているのだ。しかし、ここで検討したいのは the のさまざまな特殊な意味ではなく、もっとも基的な意味、多くの辞書で第1語義として説明されている意味だけである。 the の基意味は次のように説明できる。 【the は文脈、状況、既存知識などから相手がそれと分かる名詞に付ける単語である】 今回は、「文脈、状況、既存知識など」のそれぞれについて説明したい。 まず、「文脈」というのは、同じ文章や会話の中に出ている言葉や叙述だと考えればよい。例えば、科学論文の冒頭に次の文があったとしよう。 In this study, we examined a colony of bees. (この研究では、ハチの群を調べた。)

  • 相手を配慮した英語表現 - 科学英語を考える - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    英語にも敬語がある? 先日,このシリーズの読者から重要な質問を受けた。英語にも尊敬語や丁寧語があるのか,またあるとしたらどういう状況で,どのように使用するのかという質問であった。 その読者の方は科学の最先端で活躍している若手研究者なので,共同研究や国際会議など,外国の科学者との交流で英語を使う機会が多いのであろう。日語ではあらゆる場面で尊敬語や丁寧語に留意する必要があるから,英語でもその必要があるか,または敬語表現を間違ったら人間関係が難しくなることがあるか,という趣旨であったと思う。 日語と比較すると,英語には尊敬語や丁寧語がないように見えるのは確かだ。日語の会話では,話し相手の年齢や地位などによって使用される代名詞や動詞がいろいろ変わる。たとえば,日語では,若手研究者が名誉教授に挨拶をするときには「お元気でいらっしゃいますか」などと言うが,名誉教授の方からは「元気か」だけで良い

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