今回は過去の午前問題を題材に,情報セキュリティの基本について解説していこう。 情報セキュリティには大きく,三つの目的がある。それは,(1)やり取りする内容の「機密性」を確保すること,(2)やり取りする内容が途中で改ざんされていないという「完全性」を確保すること,(3)通信相手が確かにその相手だという「真正性」を保証すること──である。これらの目的に対して,それぞれの技術が対応する。(1)の機密性を確保するのが「暗号化」,(2)の完全性を確保するのが「メッセージ認証」,(3)の真正性を保証するのが「本人認証」──となる。 問1 100人の送受信者が共通鍵暗号方式で,それぞれ秘密に通信を行うときに必要な共通鍵の総数は幾つか。 ア 200 イ 4,950 ウ 9,900 エ 10,000 問2 暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア AESは公開鍵暗号方式
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