ポイント アントシアニンの修飾様式を決定する2種類の配糖化酵素遺伝子を発見 独立成分分析を用いて、効率的に配糖化酵素の関連遺伝子を探索 シロイヌナズナから新たなフラボノイド配糖化酵素遺伝子を単離し、計7種に 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、植物色素であるとともに抗酸化作用などを持つアントシアニンが、植物体で蓄積するために必要な配糖化酵素※1遺伝子を発見しました。これは、理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター長)メタボローム機能研究グループ(斉藤和季グループディレクター)の榊原圭子上級研究員、メタボローム情報ユニットの福島敦史研究員らのグループによる共同研究の成果です。 アントシアニンは、赤、オレンジ、青といった花や食品の色素として知られた物質で、アントシアニジンと呼ばれる基本骨格にグルコースなどの糖やシナピン酸※2などのアシル基※3が修飾(配糖化、アシル化)されるこ