福島第1原発の1号機から、致死量に当たる10シーベルト強の放射線が検出され、廃炉に向けた作業が難航することが確実な情勢になった。一方で、早く手を打たないと、4号機の方が怖い、との指摘も出ている。 10シーベルトというと、人が1時間浴び続ければ、確実に死ぬレベルだ。そんな高濃度放射線が、1号機内にたまった汚染水の水面近くで検出された。 東電「予想外の困難ではない」東京電力が2012年6月27日に発表したもので、原子炉建屋一階から配管の貫通口を利用して、圧力抑制室がある地下1階のトーラス室の床にたまった汚染水周辺の線量を前日に測定して分かった。格納容器内を除くと、原発建屋内では過去最大の線量になる。 これほどの高濃度になった理由として、東電では、炉心損傷で燃料の90%以上が溶け落ちたためだとみている。そして、溶けた核燃料を冷やすため原子炉に注入している水が抑制室付近から漏れ出し、汚染水としてた