アラブ首長国連邦ラスアルハイマ(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)をはじめ湾岸諸国で、富裕層のステータスシンボルとなるトラやライオンなどの希少動物が売買され、虐待されたり捨てられたりするケースが後を絶たず、問題になっている。 UAE最北端の首長国ラスアルハイマで野生生物パークを経営するジャシム・アリさん(40)がたわむれている相手はライオンの「テイモール」。農場で虐待されていたところを保護したという。 アリさんは15年前から捨てられた動物たちの保護活動に取り組み、王族の後援で数年前に同パークを開設した。保護している動物はライオンのほかにも絶滅危惧種や外来種が多数を占める。いずれも元の飼い主が闇市場で買い取ったペットだったという。 絶滅危惧種の国際取引を規制するワシントン条約(CITES)に基づき、絶滅危惧種をペットとして飼育することは禁じられている。だが湾岸諸国ではライオンやトラを飼うこ