現代日本を代表する作曲家で文化功労者の三善晃(みよし・あきら)さんが4日、心不全のため死去した。80歳だった。葬儀は密葬で営まれた。 トピックス「三善晃さん」 1933年、東京生まれ。戦時下の空襲で爆撃や機銃掃射などを体験した。東大仏文科在学中に尾高賞を受賞(54年)。55年からパリ音楽院に留学、西洋の作曲作法をふまえつつ日本の感性、生や死についての思いをテーマに作曲活動を続けた。室内楽、管弦楽、器楽曲、歌曲と、幅広く豊かな作品を生み出した。特に合唱曲は全日本合唱コンクールや各種の演奏会で多くの愛好家に親しまれた。ピアノ曲では「アン・ヴェール」(80年)なども創作した。 代表作にソプラノと管弦楽のための「決闘」(64年)、男声合唱とピアノのための「王孫不帰」(70年)、混声合唱と管弦楽のための「レクイエム」(71年)や「詩篇」(79年)、児童合唱と管弦楽のための「響紋」(84年)、管弦