衆院本会議で甘利明経済再生担当相による経済演説開始前に退出する民主など一部野党の議員ら=国会内で2016年1月22日午後3時18分、藤井太郎撮影 野党各党は22日の安倍晋三首相の施政方針演説に対し、「自画自賛」「都合の悪い話から逃げた」などと一斉に反発した。甘利明経済再生担当相の金銭授受疑惑をめぐる対立に加え、アベノミクスや憲法改正などを論点に攻勢を強める構えだ。一方、与党からは十分な与野党の対話を求める声も出た。【飼手勇介、佐藤慶】 民主党の岡田克也代表は記者会見で、挑発的な首相演説に対し、昨秋の臨時国会の召集要求が見送られたことを念頭に「憲法を無視してまで逃げて、逃げて、逃げ回った首相が今になって議論しようとは誠に恥ずかしい」と応酬。「都合の悪い衆院選挙制度や憲法改正の中身は触れていない」と語った。 共産党の志位和夫委員長も「安倍政治で作られた平和、民主主義、暮らしの危機という深刻な現