警察庁は、平成8年に起きた東京都葛飾区柴又の上智大生殺人放火事件と、13年に徳島と兵庫で親子2人が殺害された事件で殺人容疑で指名手配中の小池俊一(としかず)容疑者(50)について、公的懸賞金の対象にすることを決めた。容疑者逮捕に結びつく有力情報提供者にそれぞれ300万円と200万円を上限に報奨金が支払われる。 適用は上智大生事件が発生から丸14年の9日から、小池容疑者は10月1日から。いずれも遺族らが500万円と200万円の私的懸賞金をかけていたが、上智大生事件は私的、公的が併用され上限800万円に、小池容疑者は私的から公的に切り替えられる。 上智大生事件は8年9月9日夕、民家から出火し、焼け跡からロープなどで手足を縛られたうえ、首を刺された上智大4年の小林順子さん=当時(21)=の遺体が見つかった。小林さんは2日後に米国留学に出発する予定だった。 小池容疑者は警察庁指定重要指名手配容疑者