NVIDIAは26日、筑波大学計算科学研究センターの密結合並列演算加速機構実証システム「HA-PACS」が、同社の「Tesla GPU」を搭載し、さまざまな分野における研究を高速化することになったと発表した。理論上、約802TFLOPsのピーク時性能が可能となり、これは、日本のスーパーコンピューターとしてトップ3に入る高性能だという。 Tesla GPUは、NVIDIA CUDA並列コンピューティング・アーキテクチャをベースとした並列アクセラレータだ。HA-PACSシステムにおいては、1,072台のNVIDIA Tesla M2090 GPUでアップグレードされる。高速化により、「今後、宇宙物理学や生物物理学、伝統的な素粒子物理学など、未踏領域における研究や発見を推進してくれるものと思われる」(同社)。 筑波大学大学院システム情報工学研究科、計算科学研究センターの朴泰祐教授は本件において、
競争力を左右 スパコンはやっぱり「世界一」がいい(ローレンス・リバモア国立研究所、写真は09年) Jacqueline McBride/LLNL 各国が世界最速のスーパーコンピューター(スパコン)の開発にしのぎを削るなか、アメリカでもローレンス・リバモア国立研究所が今年末の完成を目指して「セコイア」の開発を進めている。オークリッジ国立研究所とイリノイ大学の全米スーパーコンピューティング・アプリケーションズ・センター(NCSA)も、ほぼ同レベルの新型マシンの開発計画を発表。スパコンの世界でアメリカの覇権を取り戻そうという動きだ。 ただし、重要な「パーツ」が1つ足りない──超高性能のマシンを使いこなせる人材だ。「スパコンが超高速のレーシングカーだとしたら、エンジンを生かせるドライバーがもっと必要だ」と、ノースカロライナ大学のスタン・エイホルトは言う。 気候変動の予測や航空機の設計、新薬の開発な
1月14日に行なわれた米長永世棋聖vs.ボンクラーズの将棋対決『電王戦』は、ボンクラーズの先手▲7六歩に対して△6二玉を指した米長永世棋聖が、序盤は作戦通り手堅くかつ慎重に進んでいったが、中盤の駆け引き以降、徐々にボンクラーズが優勢に進めていき、113手まででボンクラーズの勝利となった。米長永世棋聖にはぜひ勝ってほしかったと思っていた方も多いと思うが(私もそのひとり)、今回の熱き戦いを取材してほかのメディアではあまりとりあげないであろう舞台裏を中心に観戦記をお届けする。 ※400越えの評価値について加筆しました。
ブレードサーバ6台、1秒間に1800万手を読む――113手でコンピュータ将棋ソフトが勝利:人工知能研究 富士通研究所の研究員が開発したコンピュータ将棋ソフト「ボンクラーズ」が、日本将棋連盟の米長邦雄永世棋聖と対局し、勝利した。富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX400」を6台使用し、1秒間に約1800万手もの指し手を読むことができたという。 ――コンピュータ将棋ソフトが永世棋聖を下した。2012年1月14日、東京・将棋会館で行われた「第1回 将棋電王戦 米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ」において、富士通研究所の研究員である伊藤英紀氏が開発したコンピュータ将棋ソフト「ボンクラーズ」が、日本将棋連盟の米長邦雄永世棋聖と対局し、113手で勝利した。ボンクラーズは2011年5月に開催されたコンピュータ将棋協会主催の「第21回 世界コンピュータ将棋選手権」でも優勝している。 ボンクラー
2010年秋のスーパーコンピュータランキング「Top 500 List」で首位に輝いた中国製スーパーコンピュータ「天河一号A (Tianhe-1A)」を覚えているだろうか。今回、この天河一号Aのある中国の天津市内にある国家超級計算天津中心(National Supercomputer Center in Tianjin)を取材する機会を得たので、ここに紹介してみたい。 中国天津市にある国家超級計算天津中心(National Supercomputer Center in Tianjin)。このビル内にスーパーコンピュータ「天河一号A (Tianhe-1A)」が設置されている 中国製スパコン「天河一号A」とはどんなマシンか? まず簡単におさらいしておくと、前述の「Top 500 List」は毎年6月と11月の2回、世界にあるスーパーコンピュータをパフォーマンス計測でランキング付けし、その順位
2011年6月に世界最速として認定されたスーパーコンピュータ「京」。Linuxを搭載したスパコンでどうやって最速を実現したのか――。OSやミドルウエアを改良し、独自ハードウエアの性能を最大限にまで引き出せるようにしたシステムの内部を徹底解説する。 目次
世界No.1の座に輝いた、富士通と理化学研究所が共同開発中のスーパーコンピュータ「京(けい)」の実物が「CEATEC JAPAN 2011」会場の富士通ブースにて展示されていました。「京」は第37回TOP500リストの第1位を獲得し、日本のスーパーコンピュータとしては2004年6月以来の快挙となったスーパーコンピュータです。 「次世代スーパーコンピュータ」 : 富士通 富士通ブースに到着。 「世界一を、日本の力に」というコピーが光ります。 「京」のことをまったく知らない人のためにプロジェクト概要などが書かれていました。 「京」は、文部科学省が推進する「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築」計画の元に富士通と理化学研究所が共同開発しています。2012年の完成を目指しており、医療・防災・ものづくりなどさまざまな分野での貢献が期待されているとのこと。 10ペタプロップスと
モバイルゲーム 物凄い勢いで勃興したモバイルゲーム業界は、いろいろな課題や問題に直面しながらも巨大化し、今日の時点でのスマートフォン向けゲームの市場へと継承されていきます。 モバイルゲームの歴史 2001 Javaアプリと3Dゲームの登場 Javaが利用できるようになったことにより、ダウンロード型のゲームが供給できるようになりました。 2002 携帯電話端末の大容量化・3D化競争 Java搭載携帯電話端末が登場してからごく僅か1年の間に、アプリのサイズに関しては10倍に広大化し、表現方法も2Dから3Dにシフトし始めました。J-PHONEは『ゼビウス』や『スペースハリアー』などといった昔のアーケードゲームを、ドコモはSIMCITYなどパソコンで世界的規模のヒットを飛ばしたゲームを主力商品としていました。 2003 モバイルゲームの一般化 メモリの制限が厳しいJava仮想マシン上ではなく、OS
手のひらサイズの量子スパコンが5年以内に完成。現在のスパコンが数年かかる計算も1秒で2011.09.21 12:30 コンピュータはどこまで小さく、速くなるのでしょう? 国立情報学研究所の山本喜久教授が、手のひらサイズの量子コンピュータを実現する新しい計算原理を考案したそうです。従来の量子コンピュータは、重ね合わせや量子もつれなどを利用していましたが、これらは量子の制御が難しいという課題がありました。今回考案された原理は、解きたい問題を組み込んだ回路へレーザー光を入力すると、解答にあう状態へ変わったレーザー光が出力されるというもの。複数の候補から答えを選択するタイプの問題が効率的に解けるようになるみたいです。 この量子コンピュータが実現すれば、現在のスパコンでは年単位の時間がかかる計算も1秒以内にできるようになるんだとか。国立情報学研究所は民間企業と共同して試作機を5年後には完成させるそう
国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案した。光を利用して計算する「量子コンピューター」の一種で、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、手のひらサイズのスパコンが実現する。現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内でできる。新薬や材料開発に威力を発揮するとみられ、民間企業と協力してコンピューターの試作機を5年後に完成する。
文部科学省は世界最高の性能を誇る次世代スーパーコンピューターの開発に来年度から乗り出す。計算速度は今年6月に世界一のスパコンになった理化学研究所の「京(けい)」を100倍上回る。自動車部品の設計や省エネ半導体などの開発を後押しし、日本の産業競争力の向上につなげるのが狙い。2020年ごろの実用化を目指す。次世代スパコンは毎秒100京(京は1兆の1万倍)回の計算能力を目指す。地震・津波の予測や新材
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