大阪府の吉村洋文知事は22日、新型コロナウイルスのオミクロン株の亜種でより感染力が強いとされる「BA・2」の感染を昨年12月以降、13件確認したと発表した。うち今月16~18日に判明した3件は海外渡航歴がなく、市中感染にあたるとの認識を示した。府として感染事例を公表するのは初めて。 【表でみる】オミクロン株の亜種「BA.2」の特徴 吉村氏は今春に人の移動が増えることを警戒し、記者団に「まだ数は少ないにしても市中感染がさらに広がる可能性は高い。新たなリスクとして認識する必要があり、危機感を持っている」と強調した。 府によると、これまで確認されたオミクロン株3169件のうちの13件で、割合としては0・4%。吉村氏は「(BA・2が)感染拡大に寄与していることはないと思う」と述べた。