「はやぶさ2」は、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたあと、太陽を周回する軌道に入り、およそ1年後の来年12月ごろ、地球の重力を利用して加速しながら進路を変更し、小惑星に向かう軌道に入ります。 そして、打ち上げから3年半後の2018年6月ごろ、目的の小惑星に到着。 およそ1年半にわたって小惑星近くにとどまり、さまざまな科学観測を行います。 「はやぶさ2」は、小惑星には3回着陸する計画で、1回目と2回目に、小惑星表面の石や砂を採取します。 そのうえで、3回目には、これまで誰も行ったことがない小惑星内部の石や砂の採取に挑戦します。小惑星の表面の石や砂は、太陽にさらされることで成分が変わる、「宇宙風化」と呼ばれる現象が起きていますが、内部は風化が起きておらず、太陽系誕生当時の情報がそのままとどめられていると考えられるためです。 そうした小惑星内部から石や砂を採取するために搭載されるのが