どこまでも広がる大地に、抜けるような青い空。北海道は帯広にほど近い広尾郡大樹町に来ると確かに宇宙に近づいたような気になる。民間による宇宙開発を目指して2013年に設立されたインターステラテクノロジズ(略称IST)は、ここから何機ものロケットを飛ばした。中でも2019年5月4日に打上げを実施した「宇宙品質にシフト MOMO3号機」は、「宇宙」と定義される上空100km以上の高度(高度113.4km)に到達。民間単独で宇宙に到達した日本初のロケットとなった。挑戦を続けるISTの今を、現地・大樹町で推進系エンジニアの金井竜一朗氏に聞いた。 宇宙到達のその後 ——宇宙に到達した「宇宙品質にシフト MOMO3号機」以降の歩みについて教えてください。 2019年7月に「ペイターズドリーム MOMO4号機」、2020年6月に「えんとつ町のプペル MOMO5号機」、2020年7月に「ねじのロケット」(MO
こんにちは!インターステラテクノロジズ(以下、IST)広報チームです。 最近、ISTだけでなく、多くの民間企業が宇宙開発のフィールドに参入しています。そんななか、国が民間の優れた技術や民生品を活用しながら、宇宙産業を活性化させようという動きを行っていることをご存知ですか?? 今回は、なかなか知られていないインターステラテクノロジズが受けている経済産業省(以下、経産省)からの宇宙産業発展のための事業委託について紹介させていただきます。 日本の宇宙開発のさらなる発展に向けて長年、宇宙開発は国の科学技術発展や国家安全保障の理由などから国主導で行われてきました。開発にも莫大な資金がかかるため、従来は幅広い民間企業が参入するのは厳しい業界でしたが、宇宙活動法などの法整備や、安価で最新の技術を使った民生品も活用しながら衛星やロケットを作れるようになったこともあり、民間企業の資金調達でもロケットが作れる
【展示会】9月6日(水)ー8日(金) 第96回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023に出展致します。
ねじのロケットのイメージ図(Credit: IST)インターステラテクノロジズ(IST)代表取締役の稲川貴大氏は7月26日、同日打ち上げ予定だった観測ロケット「ねじのロケット」(MOMO7号機)の打ち上げ延期に関するオンライン記者会見を行いました。 ■点火器着火のタイミングは正常だったが温度が低く、エンジン点火直前に自動停止今回の「ねじのロケット」の打ち上げは当初7月25日に予定されていましたが、天候条件などの理由により翌26日へ延期されていました。稲川氏によると、16時30分の打ち上げに向けてシーケンスが進められていたものの、エンジンに2つ取り付けられている「点火器」のうち片方の温度が基準値を下回っていたため自動停止(アボート)に至ったとされています。 MOMOのエンジンに採用されているハイブリッド点火器は筒状に成形されたロウ(ロウソクのロウ)のなかに酸素(気体)を通す構造で、筒内の点火
こんにちは、インターステラテクノロジズ(以下、IST)広報チームです! 本日24日(金)0時、ねじのロケットの再打上げを7月25日(土)に実施することを発表しました! さて、当初は先週7月18日(土)に打上げ予定だった『ねじのロケット(MOMO7号機)』ですが、4回の”NO GO判断”を経て打上げ延期をし、最終的には翌日の19日(日)16:05を打上げターゲットとしました。 ※19日(日)16:05も、打上げ直前でメインエンジンの点火器の温度上昇が確認できなかったため自動停止し、打上げの延期を決めました。原因と対策に関しては、この記事の最後に記載しております。 さて、みなさん。どうしてそんなに「NO GOが出るの?(延期になるの?)」と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか?ロケットを1機打上げるために、打上げ当日のチェック項目は300項を超え、一つひとつしっかりとチェックするために
ねじのロケットのイメージ図(Credit: IST)インターステラテクノロジズ(IST)代表取締役の稲川貴大氏は7月19日、同日16時5分に打ち上げ予定だった観測ロケット「ねじのロケット」(MOMO7号機)の打ち上げ延期に関するオンライン記者会見を行いました。 ■エンジンに取り付けられている点火器の温度が規定値に届かず自動停止稲川氏によると、ねじのロケットは予定時刻の打ち上げを目指して直前までシーケンスが進められていたものの、エンジンに2つ取り付けられている「点火器」のうち片方の温度が規定の値に達しなかったため、エンジン点火の0.2秒前にロケット側の判断によって打ち上げが自動停止(アボート)されたといいます。 MOMOのエンジンに使われている点火器は筒状に成形されたロウ(ロウソクのロウ)のなかに酸素(気体)を通すハイブリッド点火器と呼ばれるもので、筒内の点火玉に電圧を加えるとロウが燃えて燃
インターステラテクノロジズ(IST)は7月19日、観測ロケット「MOMO7号機」(名称:ねじのロケット)の打ち上げを実施する予定だったが、打ち上げ時刻の直前、メインエンジンの点火に異常が確認され、シーケンスを自動停止した。新たな打ち上げ日時は未定なものの、原因究明と対策を進め、月内の再チャレンジを目指すという。 ISTの稲川貴大・代表取締役社長 MOMO7号機は、当初前日(18日)の打ち上げ予定だったが、上空の風が規定値より強く、延期していた。この日も天候上の理由により、朝ウインドウ(氷結層の厚さ)と昼ウインドウ(上空風の強さ)の打ち上げが見送られ、夕方のウインドウでようやく打ち上げのチャンスを得ることができた。 カウントダウンは順調に進み、打ち上げ予定時刻の16時5分となったが、この0.2秒前、メインエンジンの点火器の温度上昇がしきい値を下回っていたという。このためシーケンスは自動停止、
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