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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星「すざく」(ASTRO-EⅡ)が、日本時間2025年1月5日23時41分ごろ、南太平洋上空(南緯18.3度、東経167.3度付近)において大気圏に再突入した*ことをご報告いたします。 「すざく」は、日米の共同ミッションとして2005年7月に打ち上げられ、X線による星から銀河団に至る様々な天体の観測を通じて、ブラックホール近傍での物質の振る舞いや、銀河・銀河団の形成進化を明らかにするなど、数多くの貴重な科学データを収集してきました。 これらのデータは、広く宇宙物理学の研究に大きく貢献し、広いX線エネルギー(波長)範囲にわたって世界最高レベルの感度を達成するなど優れた観測能力を実証し、銀河団外縁部に至るX線スペクトルを初めて測定する等、宇宙の構造形成やブラックホール直近領域の探査等において重要な科学的成果をあげています。 運用期間中、「すざく」は
【▲ 地球観測衛星「EarthCARE」を搭載してヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられた「ファルコン9」ロケット(Credit: ESA, SpaceX)】 スペースXは日本時間2024年5月29日に「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。同社は搭載されていた地球観測衛星の分離に成功したことをSNSにて報告しています。 打ち上げに関する情報は以下の通りです。 ■打ち上げ情報:ファルコン9(EarthCARE)ロケット:ファルコン9 ブロック5 打ち上げ日時:日本時間2024年5月29日7時20分【成功】 発射場:ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ) ペイロード:EarthCARE(はくりゅう) 「EarthCARE」は欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発・運用する地球観測衛星です。日本での愛称は「はくりゅう(白龍)」です。気候変動予測の精度
英国宇宙庁(UK Space Agency)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケットに適用する静止衛星Lバンドネットワークを用いた軌道上テレメトリ中継サービスの開発プロジェクト「InRange」に関して、日英二国間の協力を開始することに合意しました。当該サービスは、H3ロケットによる飛行実証を予定しています。 本二国間協力は、両宇宙機関間で2021年に締結した協力覚書(MoC)に基づくものとなります。本二国間協力の枠組みのもとで実施される「InRange」プロジェクトにおいて、英国宇宙庁は、International Bilateral Fund(注1)の仕組みを通じ、Viasat社に対し、同社のグローバルな静止衛星Lバンドネットワークを用いた、打上げロケット用の新しい軌道上テレメトリ中継サービスの開発について、開発資金の一部負担を行います。日本においては、JAX
---------- "サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。 ---------- 【写真】アポロ計画で月に残された「あるもの」に生じた謎の異変 1970年の今日(2月11日)、東京大学宇宙航空研究所(現・宇宙科学研究所)によって日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられました。 人工衛星技術と軍事開発には切っても切れない関係があります。人工衛星はロケットに乗せて宇宙空間に飛ばされますが、現在のロケット技術は第二次世界大戦末期にナチス・ドイツによるV-2ロケットの開発によって大きく進展したといわれています。終戦後も多くのドイツのロケット技術者たちが、アメリカやソ連に亡命し技術研究を続けました。 米ソは1950年代に宇宙開発競争を繰り広げ、ロケットに人工衛星を載せて技術力の高さを示しました。そして、
JAXA宇宙科学研究所は6月8日、公募型小型計画の4号機として次期太陽観測衛星「Solar-C (EUVST)」(以下Solar-C)を選定し、ミッション定義審査に向けた概念検討を進めていくと発表しました。選定結果は6月2日の宇宙政策委員会基本政策部会にて報告されています。 ■太陽コロナの加熱やフレアの発生メカニズムを解明するべく2020年代半ばの打ち上げを目指す次期太陽観測衛星「Solar-C (EUVST)」を描いたイメージ図(Credit: NAOJ/JAXA (Solar-C WG))Solar-Cは2006年に打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」の後継機にあたる観測衛星で、紫外線の分光観測により太陽コロナの加熱問題とフレアの発生メカニズムに迫ることを目的としています。搭載される望遠鏡の空間分解能は0.4秒角で、太陽の磁力線や磁場リコネクション領域の構造を詳細に捉えることが可能。ま
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月19日、2021年度に打ち上げを予定していた科学衛星や探査機のうち3機の打ち上げ時期が変更されたことを明らかにしました。同日開催された第56回宇宙開発利用部会において報告されています。対象となるのは、X線分光撮像衛星「XRISM」、小型月着陸実証機「SLIM」、および深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」です。 ■XRISMとSLIMは2022年度、DESTINY+は2024年度にX線分光撮像衛星「XRISM」を描いた想像図(Credit: JAXA)1つ目のXRISMは2016年に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」(運用終了)の後継機として、NASAや欧州宇宙機関(ESA)などとも協力しつつ開発が進められている衛星です。当初は2021年度に打ち上げが予定されていましたが、搭載される機器の試験中に不明事象が生じていることから、2022年度の打ち上げ
「ガンダム」と「シャア専用ザク」のガンプラがついに宇宙へ! 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会やJAXAと東京大学、そして「機動戦士ガンダム」がコラボした企画専用の超小型衛星「G-SATELLITE」が米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。 G-SATELLITEは、国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を届けるドラゴン補給船に搭載され、ファルコン9ロケットにて日本時間3月7日午後1時50分に打ち上げを実施、無事に目的の軌道に投入され打ち上げは成功しました。3月9日午後8時頃に国際宇宙ステーションに到着、4月下旬に日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出されます。 3Uサイズの超小型衛星「G-SATELLITE」(Credit: JAXA)また、G-SATELLITEには宇宙の環境でも変質しにくい素材と塗料が用いられた「ガンダム」と「シャア専用ザク」の特別
日本が運用する「準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)」、通称「みちびき」は、日本周辺の上空に長時間留まることができる「準天頂軌道」に複数の衛星を投入することで、GPS衛星の電波がビルや地形に遮られやすい場所での測位精度を高めるためのシステムです。 この「みちびき」を構成する準天頂軌道衛星にセンサーを搭載するための予算が米軍において計上される見通しであることが報じられています。 ■搭載されるのはデブリを追跡するための宇宙状況監視センサー準天頂軌道衛星「みちびき」4号機の想像図(Credit: qzss.go.jp)米軍が計上する方針としているのは、みちびきに搭載される「宇宙状況監視(SSA:Space Situational Awareness)」センサー2つ分の開発予算と、これらのセンサーを使った軌道上でのテスト運用を支援するための予算
日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられてから、2020年2月11日で50周年を迎えます。それを記念して日本のロケット開発や宇宙研究に関する資料の展示会「日本初の人工衛星『おおすみ』打ち上げ50周年」が国立科学博物館で開催されます。 これまでに打ち上げられた「おおすみ」から「はやぶさ」など、ロケットの追尾に使われたJAXA内之浦宇宙空間観測所のレーダ用コンソール、ラムダロケット等に搭載された機器、初期のベビーロケット関連資料等を展示。また、JAXA宇宙科学研究所より「はやぶさ」のイオンエンジン等の搭載機器も展示される予定です。 開催期間は1月28日(火)から2月24日(月)まで。国立科学博物館の入場料は一般・大学生 630円(高校生・高等専門学校生以下および65歳以上 無料)となります。 展示物と常設展示中の関連資料は以下のとおりです。 ■展示物 ・宮原(みやばる)司令制御精密レーダ用コ
株式会社QPS研究所と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA)が共同研究契約を締結し、小型SAR衛星1号機「イザナギ」の状態観測を実施します。 イザナギの状態は交信で得られるデータから推定、確認することができますが、今回の共同研究ではJAXAの60cm望遠鏡を用いて姿勢や運動状態を確認し、イザナギの状態確認の正確性を高めます。更に、明るさの時間変化のデータ観測(ライトカーブ観測)を実施することで宇宙機の姿勢や運動を推定する技術の精度向上にも繋がります。 また、この技術の妥当性が示されることで、JAXAが取り組んでいるスペースデブリ除去ミッションにおいて、スペースデブリの姿勢や運動を高精度で予測可能な技術の開発に貢献します。 関連:インド、PSLV-C48の打ち上げ成功。小型SAR衛星1号機「イザナギ」搭載 Source: 株式会社QPS
今年2019年10月1日に運用を終えたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS:Super Low Altitude Test Satellite)が、地球観測衛星の軌道としては最も低い高度を記録したとして、ギネス世界記録に認定されました。 ■地球観測には不向きだった超低高度軌道の活用に向けた技術実証機超低高度衛星技術試験機「つばめ」の想像図(Credit: JAXA)世界記録に認定されたつばめの軌道高度は「167.4km」。これは、人工衛星としてはかなり低い軌道です。つばめはこの高度を7日間に渡って維持し続け、その間に地上の観測を実施したことで、今回のギネス世界記録認定に結びつきました。 人工衛星を使って地上を観測する場合、同じ観測装置であれば地表に近いほうが高精細な観測データを得られます。ただ、高度が低すぎると大気との抵抗が増して衛星の速度が落ちや
JAXAとスカパーJSATは12月2日、小型実証衛星4型(SDS-4)の譲渡が完了したことを発表しました。 SDS-4は50kg級の小型衛星で、「衛星パラメータの変更や船舶数の変化、天候等、様々な環境下における信号をのべ38万信号分取得し、衛星AIS受信機の技術的な検証を実施した」と説明されています。 そして今回の譲渡は、JAXAが開発した人工衛星を民間企業に譲渡した初のケースとなります。 JAXAは、今回のようにミッション目的を達成した人工衛星が民間企業に譲渡され、活用されることは、宇宙産業の拡大につながると期待しています。 またスカパーJSATは、低軌道衛星の保有が同社の宇宙・衛星事業ビジョンの一環としての取組みに合致すると伝えています。 Image: JAXA Source: JAXA 文/塚本直樹
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、ESA(欧州宇宙機関)とX線分光撮影衛星「XRISM」に関する協力に同意し、現地時間6月14日に協定を締結しました。 XRISMプロジェクトは、2021年度打上げを目標に開発中であるJAXA宇宙科学研究所の、「すざく(ASTRO-EII)」「ひとみ(ASTRO-H)」に続く7番目のX線天文衛星計画です。2016年に運用を断念した「ひとみ」のミッションを引き継ぎ、「宇宙の構造形成と銀河団の進化」「宇宙の物質循環の歴史」「宇宙のエネルギー輸送と循環」を研究するとともに「超高分解能X 線分光による新しいサイエンス」を目的としています。 また、今回のESAとの協力締結では、XRISMに搭載する予定の主要ミッション機器である「軟X線分光装置 (Resolve)」「軟X線撮像装置 (Xtend)」の内、ESAは「軟X線分光装置 (Resolve)」 の一部の開発に貢
文部科学省とJAXAは、2019年度に「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」を除去する技術の開発に着手し、2025年ごろに「宇宙ゴミ除去衛星」を打ち上げると、各メディアが報じています。 スペースデブリは地球の衛星軌道上を周回している非活動の人工物体。年々その数は増え続けており、今後の宇宙開発の大きな妨げになるとして問題視されています。宇宙開発競争が激化する中、日本はこの問題点において先手を切ることになります。 文科省は、2019年度の予算案にて、宇宙・航空分野に1560億400万円の予算を計上しており「デブリ除去技術の実証ミッションの開発」には3億300万円の予算が当てられる予定。 なお文科省は、スペースデブリの増加を防ぐために、世界初の大型デブリ除去の実証を目指し、各要素技術の開発を行うとしています。 参考資料:2019年度文部科学関係予算(案)のポイント (PDF:11661KB) http
JAXAは、1月18日に打ち上げが行われたイプシロンロケット4号機に搭載された小型実証衛星1号機「RAPIS-1」のクリティカルフェーズを終了したことを発表しました。 クリティカルフェーズとは、ロケットから分離後に電源系や通信系の動作運用チェックを行う期間。「RAPIS-1」は、太陽電池の動作や地上との通信が正常であることが確認され、これから約1ヶ月かけて搭載されている機器のチェックを行うなどの初期運用フェーズに入ると報じています。 また、同じく搭載されていた超小型衛星「MicroDragon」「RISESAT」「ALE-1」、キューブサット「OrigamiSat-1」「Aoba VELOX-IV」「NEXUS」の6機も全て正常に分離したことが確認されています。 Image Credit:JAXA / アクセルスペース ■小型実証衛星1号機(RAPIS-1)のクリティカルフェーズの終了につ
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、「いぶき2号(温室効果ガス観測技術衛星2号)」に搭載された「雲・エアロソルセンサ2型(TANSO-CAI-2、以降CAI-2)」による初観測画像を公開しています。 いぶき2号に搭載されたCAI-2は、雲の有無や大気浮遊物質(エアロソル)の分布を観測します。こちら、以前に打上げられた「いぶき」のCAIからPM2.5や黒色炭素の濃度推定などの能力を強化。また観測波長帯の増加や前方・後方の観測にも対応しています。 そして今回の初観測では、アラビア海での砂塵の流出やインド北東部での野焼きによる黒色炭素の浮遊が観測されています。なお、いぶき2号は初期機能確認(約2.5カ月)の後に観測運用へ移行する予定です。 Image Credit: JAXA ■「いぶき2号」搭載 雲・エアロソルセンサ2型(CAI-2)の初画像取得について http://www.jaxa.jp/
JAXAは、X線分光撮像衛星「XRISM(X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission)」は、2016年に打ち上げられらX線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」の後継機。従来の30倍以上の分光性能を持つ分光撮像装置を搭載し「超高分解能X線分光による、新しいサイエンス」を開拓する事を目的としています。 2018年10月3日に、JAXAとNASAは「ひとみ」で培った協力関係をさらに強化し、XRISMのミッションを行うことに合意。観測データを処理する地上設備などの開発についても協力すると発表。2018年10月5日には、SRON(オランダ宇宙研究所)と、X線分光撮像衛星「XRISM」・次世代赤外線天文衛星「SPICA」・X線天文衛星「Athena」、などのミッションについて、基幹技術の開発やミッションの提案・計画などの協力に声明を公開しました。 なお「XRISM」は
2017年12月に気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)とともに打ち上げられた、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)。こちらについてJAXA(宇宙航空研究開発機構)は「初期段階フェーズ」を今年3月に終了し、「軌道遷移フェーズ」へ移行したことを発表しました。 つばめは今後、大気抵抗を用いて少しずつ軌道高度を降下させます。そして現在は高度380km付近を飛行しており、小型高分解能光学センサ(SHIROP)や光学センサ(OPS)、原子状酸素モニタシステム(AMO)による観測運用をおこっています。また、2019年4月頃に高度268kmに到達しイオンエンジンを用いて軌道保持を開始します。 上の画像は、小型高分解能光学センサ(SHIROP)によって2018年3月25日に撮影した愛知県名古屋市付近の画像です。陸域観測技術衛星「だいち」にくらべ、解像度が向上していることがわかります。 こち
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