中外製薬は10月15日、一定要件を満たした契約社員が正社員になれる「転採用制度」を10月から導入したと発表した。勤続年数が原則3年以上で一定の評価を得ていることに加え、筆記試験と面接をパスすれば正社員にする。同社は、「活力ある人財の確保が図れることに加え、契約社員に中長期的なキャリアや更なるチャレンジについて考える機会を提供することで、組織としても活性化が図れる」と、そのねらいを説明している。 同社の契約社員は内勤者を中心に現在約100人。毎年1回、同制度の募集を行い、試験などを実施する。なお、同社では結婚や出産などの理由で退職した社員を対象に「退職者再雇用登録制度」という登録制度があり、社内に求人があった場合に再雇用する仕組みがある。しかし、この再雇用では契約社員となり、正社員への道はなかった。今回の転採用制度は、再雇用された元社員に正社員に復帰する機会にもなる。