東証一部上場の繊維メーカー「セーレン」(福井市)が、1日の入社式直後にグループ会社を含めた新入社員101人のうち、大学院、大学、高等専門学校を卒業した72人に約半年間、自宅研修を命じていたことがわかった。 同社によると、自宅研修になったのは、セーレンとグループ会社「KBセーレン」(大阪市北区)の生産ライン以外の新入社員。昨年末からの大幅な受注減による生産調整が理由と説明している。 自宅研修の期間は6日から9月15日までで、資格取得のための通信教育を受講させるなどし、月に2回、集合研修を行う。この間、給料の6割を支給する。 入社式直後に対象の新入社員に通知した際は、入社辞退の申し出などの混乱はなかったという。 同社は3月末に国内外の派遣社員を含む従業員約780人を削減している。セーレンの人事担当者は「夢と希望にあふれた新入社員に自宅研修を言い渡し、とてもつらく苦渋の決断だった。研修期