記者会見に応じるみずほFGの坂井辰史取締役執行役社長グループCEO=5日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影) 金融庁は、みずほ銀行が相次ぐトラブルで顧客などに多大な迷惑を及ぼしたことを重くみて、行政処分を含め厳しい姿勢でのぞむ構えだ。また、みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長が、内定していた全国銀行協会(全銀協)会長への4月就任を辞退し、業界内にも波紋が広がっている。 「どうして、みずほ銀ばかりが大きなトラブルを起こすのか理解できない」。約2週間の間に4度ものシステム障害を起こしたみずほ銀に対し金融庁の幹部は怒りを隠さない。 金融庁は一連の障害をめぐって、銀行法に基づく報告徴求命令を出し、原因や再発防止策の報告を先月末までに求めていた。 また、みずほ銀が進める調査や報告と並行して、障害の原因やシステムの管理体制について、集中的な検査も実施する構えだ。 3月16日、麻生太郎金融