ロシアのウクライナ侵攻によって、ウクライナからの穀物供給が不足し、世界的に価格が高騰。輸入に頼る日本も大きな影響を受けている。紛争のみならず、干ばつや水害などの異常気象、病害虫の発生など、穀物生産はさまざまな影響を受けやすい。 しかし、遺伝子組み換え技術によって気候変動や病気に強い作物の栽培がより広範に行えるようになれば、食料システムは紛争や感染症などの影響を受けにくくなるといわれている。すでに遺伝子組み換え(GM)食品は大量に市場に出回っている。 さらに最先端の技術によって生み出される「ゲノム編集食品」も市場に出回り始めている。食品問題評論家の垣田達哉さんが解説する。 「ゲノム編集とは、ほかの生物の遺伝子と組み換えるのではなく、その生物が持つDNA配列の一部を切り離すことをいいます。はさみの役割をする酵素(Cas9)と、壊したい場所まではさみを運ぶ案内役のガイドRNAを用いて行われます」
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