3ヶ月ほど前にこうした発言を目にした。 よく「推薦図書」のアンケートが来るけれど、「禁書リスト」のアンケートって来ないですよ。こっちの方が絶対に高校生を読書に向かって動機づけると思うけど。「どうして人々はこの本を禁書にしたがるのか?」って考えますからね。考えないか・・・— 内田樹 (@levinassien) March 4, 2013 高校生の読書への動機付けというのはどうでもいいのだけれど、或る種の本は確かに「注意深く」読む必要があり、そうしたものはやはり「禁書」と呼ばれるにふさわしいとおもう。 そういう意味で、内田氏の発言の意図とは離れた所で、私もまた「禁書」という語の力を恃んで以下のことを書き進めようと考えている。 私が案じているのはどうも「禁書」に変なロマンティシズム、淫猥なような、反抗のポーズのような……を感じてしまって噴き上がってしまって、のぼせてしまっているようなことがある