ロシア軍を迎え撃つため首都キエフの北にある塹壕で、対戦車ミサイル「ジャベリン」とともに位置にすくウクライナ兵士(3月13日) Gleb Garanich-REUTERS <これから始まる首都キエフをめぐる攻防は、目を背けたくなるものになるだろう。一方プーチンは、経済制裁に苦しむロシア経済にはほとんど手を打っていない> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「戦略的惨事(strategic disaster)」にはまり込んでいると、バリー・マカフリー元米陸軍大将は言う。 ロシアが2月24日にウクライナへの軍事侵攻を開始すると、国際社会からすぐさま激しい非難を浴びた。挑発されたわけでもないのに始めたこの攻撃を正当化するため、プーチンは「ウクライナの指導者たちは『ネオナチ』だ」とするおかしな説を唱えた。だがウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はユダヤ人で、親族にはナチスのホロコースト(