絶滅のおそれがある野生生物の保護を図る、ワシントン条約の締約国会議が、南アフリカで24日から開幕する予定で、アフリカゾウを密猟から守ろうと象牙取引の全面禁止を求める決議案や、ニホンウナギをはじめとして世界的なウナギの資源保護の在り方などをめぐる議論が注目されています。 今回の会議の最大の焦点は、象牙を狙って密猟が横行し、個体数が大幅に少なくなっているアフリカゾウの保護についてです。象牙の国際取引は原則禁止となっているものの、アフリカの国々からは、国内取引も含め象牙市場を全面的に閉鎖するよう求める決議案が出されています。日本国内の市場で象牙を適切に管理することなどで国内取引の継続を訴えてきた日本としては、決議案がもし採択されれば、厳しい対応を迫られることになりそうです。 さらに会議では、ニホンウナギをはじめ世界各地でウナギが減少し、絶滅のおそれが高まる中で、EU=ヨーロッパ連合が「ウナギの国