着け心地は? 子犬だったときに凍傷ですべての脚を失い、廃屋で発見された犬も、義足のおかげで走り回れるまでになった(本文中の義肢・装具会社のものとは別) Rick Wilking-REUTERS 9月のある日、アニマルレスキューのチームに救出されたジャーマンシェパードのノアが運ばれてきたとき、VERGI動物救急病院(ヒューストン)のセーラ・デューハースト獣医師は「身の毛がよだった」と言う。 飼い主の虐待と放棄の結果、右前足の毛皮と肉球がなくなり、骨と化膿した組織が剝き出しになっていた。「肩から切断するしかないと思った」。脚に重傷を負った犬の標準的な治療法だ。 しかしそのとき、同僚からビル・ビックリーの取り組みを教えられた。ビックリーがヒューストンに設立したペット・アーティフィシャル・リムズ・アンド・サポーツ社(PALS)では、動物のための義肢・装具を作っているというのだ。 動物用の義肢・装具