斎藤 勲 2009年6月18日 木曜日 キーワード:発がん物質 農薬 植物成長調整剤ナフタレン酢酸ナトリウムが、2006年に登録申請され、6月4日農薬登録された。名前を聞いて覚えている方も多いと思うが、02年日本の農薬取締りの仕組みを大きく揺るがしたいわゆる「無登録農薬事件」の際に、マイナーではあったが渦中にあった薬剤の1つである。20年以上前に登録が失効した農薬だったが、輸入品が通称「ナフサク」として、メロンの網目を立派にする薬剤として使用されていた。 2002年という年は中国産冷凍ホウレンソウから有機リン剤クロルピリホスなどが基準(0.01ppm)以上に検出され、中国との貿易問題にまで発展した事件もあった。当時は簡易な加工食材である冷凍食品には農産物の基準を適用していなかったが、民間の検査機関の火付け役もあって話題となり、この事件を契機に基準が準用され大きな事件となった。さらにそれに加
![失効農薬だったナフタレン酢酸ナトリウムが再び復活](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6d6d8c95d856d1fb1dd79c7ef92f3efcd28b6c22/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffoocom.net%2Fwp-content%2Fthemes%2Ffoocom2021%2Fimg%2Ffoocom.png)