印刷 明日香村の実際の風景に建物や人などが再現されたイメージ=東京大学提供実際の風景に重ねて再現された建物を見ているイメージ=東京大学提供 特殊なゴーグルをつけると、昔の建物が浮かび上がり、歴史上の出来事も再現される――。こんな次世代の観光体験ができる技術を東京大が開発した。11月3〜5日に、奈良県明日香村の飛鳥京跡で実証実験を行う。 この新技術は、東京大学大学院の池内克史教授らが開発した。ゴーグルやヘッドホンをつけて、観光地などで風景をみると、撮影された実際の風景に、コンピューター・グラフィックスで描かれた歴史的な建物や行事、史実などの風景が重なってみえる。ゴーグルの映像は、センサーで首の動きを感知し、向いた方向で変わる。 今回の実験では、電気自動車にのると、6〜7世紀の建物のほか、大化の改新での蘇我入鹿暗殺の場面などが再現される。現場で体感できる「音」も加えられた。 関連リンク〈