タンザニアの農家は気候変動の記録に携帯電話を使っている。天候や新しい害虫が収穫に与える影響を観察し、そこに保存しているのだ。スイスの研究者が始めた、ユニークな気候変動研究モデルの成果を紹介しよう。 「当初は農家に気候変動の情報を伝えなければと思っていたが、それは世間知らずというものだった」。こう話すのはフアニータ・シュェプファー・ミラーさん。芸術家であり、連邦工科大学チューリヒ校(EHTZ/EPFZ)の研究者でもある。タンザニアに赴き、気候変動が農業に与える影響を調べた。 「彼らが気候変動のことについてよく知っており、それにすでに順応していることはすぐに分かった。そのためプロジェクトでは、順応のための戦略について話し合うプラットフォームを作ることになった」 こうして農家の人々は携帯電話を受け取り、日々の作業で気づいた気候変動の影響を記録するために、写真やビデオクリップの作り方を教えてもらっ
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