カタールの砂漠でクリーンな電力、食品、新鮮な水、バイオ燃料などを生み出すという目標を掲げた「Sahara Forest Project(SFP)」の実験が進められている。同プロジェクトのパイロットプラントでは、太陽光と海水だけで1平方メートル当たりの75kgの野菜を作り出すことに成功した。これはヨーロッパの(同面積の)農場の年間製造量に匹敵するという(ScienceAAS、ナショジオ、本家/.)。 SFPの特徴は特別に設計された温室にある。海水を利用して温室内を涼しくしたり、パイプに空気中の水分を凝縮させて水の供給を実現、太陽光発電所による電力で灌漑に使う水を淡水化するなどの技術が用いられている。SFPのチーフであるJoakim Hauge氏によれば、60ヘクタール(600000㎡)分の温室が用意できれば、現在カタールが輸入しているキュウリ、トマト、ピーマン、なす類、胡椒はまかなえるという