ウナギ稚魚の量産化難航=「完全養殖」仕切り直し 絶滅が危惧されるニホンウナギの「完全養殖」をめぐり、2016年度までに稚魚のシラスウナギを人工的に1万尾生産するとの政府目標の達成が難しくなっている。ふ化してからシラスウナギになるまで1年近くかかる上、生き残る確率(生残率)が低くとどまっているためだ。 政府は水産総合研究センター(横浜市)などに委託。16年度に1万尾生産できる技術を開発した上で、20年度に商業化することを目指してきた。同センターは生残率が低い原因などの分析を進め、研究を仕切り直したい考え。 完全養殖は、ウナギを卵から親魚に育て、再び産卵させる技術。「かば焼き」などで消費されるニホンウナギの多くは、天然のシラスウナギを捕獲して育てたもので、資源に悪影響を与えない完全養殖での量産化に期待が高まっている。(2016/03/19-06:31) 【記事一覧へ】
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