要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター グリーンナノ触媒研究チームの山田陽一副チームリーダー、魚住泰広チームリーダー、韓国漢陽大学のハン・ジンウク教授らの国際共同研究チーム※は、安全かつ温和な条件で、1モル%[1]未満の少量で機能し、脱水・脱アルコールを必要としないエステル化、トランスエステル化に有効な新しい多孔質の高分子酸触媒「フェノールスルホン酸樹脂触媒(PAFR)[2]」の開発に成功しました。 エステル化反応、トランスエステル化反応は、化学合成において多く用いられる反応です。前者は、各種カルボン酸(R1-COOH)とアルコール(R2-OH)から対応するエステル(R1-COOR2)と水(H2O)が生成する反応です。後者は、各種エステル(R3-COOR4)とアルコール(R5-OH)から対応するエステル(R3-COOR5)とアルコール(R4-OH)が生成する反応です。どちらも医