プレスリリース (研究成果)高CO2濃度条件下で米の収量を増やす形質を特定 - 将来のCO2濃度が上昇した環境に適した多収品種の育成に貢献 - 農研機構は、水稲の多収品種が持っている籾(もみ)数を増やす遺伝子を「コシヒカリ」に交配で導入すると、高CO2(二酸化炭素)濃度条件下で収量が大幅に増加することを明らかにしました。今回の研究成果は、将来的に予想されているCO2濃度が上昇した環境に適した多収品種の育成に貢献できます。 概要 大気のCO2(二酸化炭素)濃度は、18世紀後半の産業革命以降から今日に至るまでの約250年間で1.4倍になり、今後も上昇すると予想されています。水稲は、大気CO2濃度が上昇すると、光合成産物1)が増加し、収量や生育が高まることが知られています。しかし、将来の高CO2濃度条件下で、収量を増やすために品種が備えるべき形質は特定されていませんでした。 そこで農研機構は、屋
東京から中山間地へ(福島県 二本松市東和地区) 「移住」の典型は、都会から田舎への転出そして就農というパターンだが、関元弘(もとひろ)さん(47)はそんな移住者の一人。平成18年、東京・北区赤羽から福島県二本松市の中山間地、東和地区に移り住み、今日まで農業と醸造を生業としてきた。 「以前から、漠然と、いつか農業を手掛けたいとは思っていたが、移住することまでは考えていなかった」と述懐する関さん。 宇都宮大学農学部(農業環境工学科)を卒業し、農林水産省に入省。その後、農水省の「市町村人事交流制度」で2年間、二本松市の旧東和町役場に派遣された。その時農家に住まい、関さんが師匠とする人から農業の手ほどきを受けた。 「師匠は、田んぼをやりながら、夏は野菜、冬は里山に入り原木シイタケ栽培を手掛けたり、ハウスで花をやっている。それぞれ住んでいる地区、エリアに応じた営農を考え出している。あくまで地域の風土
約1100店のスーパーにある「農家の直売所」をご存じだろうか。2016年に農業ベンチャーとして初の株式上場を果たした農業総合研究所が運営する特設コーナーだ。11年前に50万円ではじめたビジネスは、売上高70億円へと拡大。及川智正社長は「今年は1億円プレイヤーが生まれるはず。農業は儲かるんです」と断言する。その理由とは――。 「寿退社」を選んでキュウリ農家になった 当社は2016年に農業ベンチャーとして初めて上場を果たしました。創業から9年目の上場です。主力事業はスーパーの売り場にある「農家の直売所」。農家が収穫した野菜や果物などを翌日届けます。新鮮な野菜や完熟した果物が消費者に受け入れられ、創業時、2店舗だった取扱店は1100店舗まで増え、当初20人だった農家は7200人まで増加しました。 私は東京生まれの埼玉育ち。農業大学を出ましたが、まじめな学生ではなく、卒論をまとめるときに日本の農業
20代の若者だけで造る日本酒の銘柄「二才(にさい)の醸(かもし)」が埼玉県と新潟県の酒造を経て、茨城県古河市本町2丁目にある1831年創業の老舗・青木酒造に引き継がれた。技術や経験を積んだ60代で一人前とも言われる職人の世界に、20代が挑戦する。 二才の醸は、2014年に埼玉県幸手市の石井酒造で生まれた。26歳で8代目蔵元を継いだ石井誠社長(31)が、日本酒が同世代に飲まれない現状に「同じ20代が造っているものなら興味を持ってもらえる」と考え造った銘柄だ。青二才から「青」を取り、名づけられた。 「20代だけで造る」を掲げ、16年に新潟市の宝山酒造に銘柄を譲渡。同酒造5代目蔵元の渡辺桂太さんも今年で30歳を迎えたことから、青木酒造が「二才の醸3代目」を引き継いだ。7月29日に東京・原宿で引き継ぎ式があり、石井社長を始め関係者ら約50人が集まり、門出を祝った。 3代目になったのは青木酒造社長の
政府・与党が、2020年の東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、夏の時間を2時間繰り上げる「サマータイム」を導入する検討に入った。導入する場合は、ITシステムもサマータイムに対応させる必要があるが、IT関係者の間では、「対応のための改修が間に合わない」「システム障害を招く」などと危ぐする声も大きい。一方で、NHKの世論調査によると、サマータイムの導入に「賛成」が51%、「反対」が12%と、一般世論は賛成が多数だとも伝えられている。 そんな中、「2020年にあわせたサマータイム実施は不可能である」と断言し、その理由を説明するスライドが「Slideshare」で8月10日に公開され、注目を集めている。執筆したのは、サイバーセキュリティを専門とする立命館大学情報理工学部の上原哲太郎教授。「2020年までのサマータイムを社会的な大混乱なく実施することは不可能」とした上で、必要とされる対応コスト
外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレスデンの森の中で見たことがあったからです。北欧原産のナメクジがどうしてここに? 慣れ親しんだ円山の森に現れた、不似合いな新参者との突然の出会いに、目眩がしました。私の知る北海道の生態系は、これからいったいどうなってしまうのか? 我々ヒトの生活への影響は? 体長15 cmほどのマダラコウラナメクジ 市民のブログが教えてくれた 予期せぬ出会いに衝撃を受けた私は、研究室に戻るや否や、飛びつくように現状を調べ始めました。わかったことは、マダラコウラナメクジが2006年に茨城県で最初に侵入・定着が確認されたということ、さらに2010年には福島県、2012年には長野県にも侵入し勢力を拡大しているということで
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